国立大学法人 岡山大学

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理化学研究所放射光科学研究センターと研究協力協定を締結

2019年12月25日

 本学は12月20日、国立研究開発法人理化学研究所放射光科学研究センター(RSC)(※1)と放射光科学分野におけるリサーチ・リンケージ(※2)の形成に関する研究協力協定を締結しました。
 この日、協定締結にあわせ、理化学研究所播磨地区を本学の那須保友理事(研究担当)・副学長が訪問。RSCの石川哲也センター長と協定書を交換しました。本協定は、双方が有する研究設備等の活用による研究開発の迅速化及び放射光科学分野における人材の育成に貢献し、我が国の科学技術の一層の活性化に寄与するため、放射光科学分野におけるリサーチ・リンケージを形成することを目的としています。
 本協定の締結により、自然科学系だけでなく、社会文化科学系など本学に属する全ての教員・大学院生が、RSCが管理する大型放射光施設「SPring-8」(※3)の理研ビームラインをこれまで以上に利用することが可能になります。また、SPring-8での研究を通じて、放射光科学分野における人材の育成なども推進します。本学とRSCはこれらの連携・協力を通じ、多くの学問分野における学術研究の振興と研究成果の社会実装への貢献を目指します。

※1国立研究開発法人理化学研究所放射光科学研究センター(RSC:RIKEN SPring-8 Center)
 RSCは大型放射光施設「SPring-8」及びX線自由電子レーザー施設「SACLA」(※4)の安定した運転に責任を持ちながら、大学・研究機関・産業界を含む幅広い利用者に世界最高水準の高輝度X線を提供することを目的に活動しています。また、最先端の光源・利用テクノロジーの開発、両施設の相乗効果を生かした新たな高エネルギー光科学の創出、放射光と相補的な構造解析手法であるクライオ電子顕微鏡及び高性能NMRの開発にも取り組んでいます。


※2 リサーチ・リンケージ
 リサーチ・リンケージは、多種多様な分野の研究者が集まる「放射光施設」を通じて、大学、企業、国立研究開発法人等がダイナミックな連携を進めることを可能とする仕組みです。大学等の研究者、放射光のエキスパートである施設の研究者、実際の課題を抱える産業界の研究者による産学官連携が促進され、組織内に当該分野の放射光利用者がいない場合でも放射光利用研究を始めることが可能となります。

※3 SPring-8 (Super Photon ring-8 GeV(8 GeV = 80億電子ボルト))
SPring-8とは、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のことです。SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。(SPring-8ホームページから引用)

※4 SACLA(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser)
 X線自由電子レーザー施設「SACLA」は、太陽の100億倍の明るさであるSPring-8の光の、更に10億倍という非常に明るい「X線自由電子レーザー」を発生させて、それを使って物質の極めて速い動きや変化の仕組みを原子レベルで解明する世界最高性能の研究施設です。(文部科学省ホームページ「SACLAってなあに?」から引用)


【本件問い合わせ先】
研究協力部研究協力課
TEL:086-251-8462

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