国立大学法人 岡山大学

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オンラインセミナー「複雑高度化するIoTへのサイバー攻撃の現状と、AIによる未知の脅威への対応」を開催

2020年07月09日

 本学サイバーフィジカル情報応用研究コア(Cyber-physical engineering informatics research core、Cypher)とおかやまAI・セキュアIoT共創コンソーシアム(Okayama AI Secure IoT Co-creation ConSortium、OASIS)は6月26日、オンラインセミナー「複雑高度化するIoTへのサイバー攻撃の現状と、AIによる未知の脅威への対応」を開催しました。
 Cypherは「Society5.0」の実現に向けたAI・データサイエンスの応用研究と社会実装を強化するため、本学における全学組織として今年度新たに設置。OASISは岡山県「大学と連携した地域産業振興事業」の一環として立ち上げたもので、AI・IoT・セキュリティ関連技術分野において共同研究を目指す企業と大学研究者などが集い、多面的な連携による共同研究の促進を図る「共創の場」として昨年度本学に設立されました。
 セミナーは、オンラインにより開催し、学生や教職員、OASIS会員など約120人が参加。講師としてOASIS特別会員でもある株式会社ラックの仲上竜太シニア・リサーチャーが登壇しました。講演では、近年のIoT機器普及により、機器などの詳細なデータをリアルタイムに取得できるようになったため、フィジカル(物理)空間の環境や状態をサイバー(仮想)空間で再現する「デジタルツイン」が可能になり、実際に多くの分野でデジタルツイン技術が活用されていることを豊富な事例をもとに解説。一方で、近年、IoT機器普及に伴うIoT機器へのサイバー攻撃やデジタルツインを逆手にとったサイバー空間を経由したフィジカル空間への攻撃が多発していると指摘し、「IoT機器は種類も多く広範囲で使用されているため、サイバー攻撃を防ぐためには、脆弱性が発見されることを前提とした運用設計が必要」と話しました。また、多様化し、高度化するサイバー攻撃を防ぐため、既知のウイルスをカタログ化し検出する従来の方法ではなく、AIを使ってアプリケーションのふるまいから未知のウイルスを検知する最先端の技術なども紹介しました。
 CypherとOASISは連携し、今後もAI・IoT・セキュリティに関連するセミナーなどを開催していく予定です。
 
○OASIS概要・参加機関等についてはこちらをご覧ください。
また、Cypherは本学教職員・学生、OASISは県内企業・大学等の方々の参加を歓迎しております。ご興味のある方は以下までお問い合わせください。

【本件問い合わせ先】
研究協力部 研究協力課
TEL:086-251-8462
E-mail:oasis-info◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。

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