国立大学法人 岡山大学

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高橋助教(岡山大学病院)が「令和2年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択

2020年11月17日

 岡山大学病院内分泌センター(大学院医歯薬学総合研究科(医学系)呼吸器・乳腺内分泌外科学分野)の高橋侑子助教が11月9日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和2年度革新的がん医療実用化研究事業」(2次公募)に採択されました。
 同事業は、研究成果を確実に医療現場に届けるため、応用領域後半から臨床研究領域にて、革新的な診断・治療など、がん医療の実用化を目指した研究を強力に推進することにより、がんの本態解明からこれに基づく革新的な治療薬や診断・予防のためのバイオマーカーなどの開発・実用化を目的としています。今回の公募では「領域2:がんの予防法や早期発見手法に関する研究」、「領域4:患者に優しい新規医療技術開発に関する研究」、「領域5:新たな標準治療を創るための研究」、「領域6:ライフステージやがんの特性に着目した重点研究」の4つの領域について公募が行われました。
 高橋助教は、領域4において、「gBRCA1/2遺伝子変異を有するトリプルネガティブ早期乳がんに対するプラチナ製剤、PARP阻害剤および抗PD-1抗体薬を用いた新規術前療法を評価する第II相多施設共同医師主導治験のプロトコル作成」という題目のもと申請。全国から26件の公募申請があり、見事に採択(採択数5)に至り、研究開発代表者として令和2~3年度までの期間、研究チームを率いることになります。この研究は、有効な治療薬が少ないトリプルネガティブの遺伝性乳がんに対して新しい治療を提供するための研究です。
 今回の採択を受けて高橋助教は、「乳がんの新しい治療法の開発に全力を尽くして参ります」とコメント。2年間の研究活動に意欲を見せました。
 今後、本学の強みある研究開発力を基に新たながん治療戦略が構築できるよう、本事業を強力に推進していきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院内分泌センター 助教 高橋侑子
(大学院医歯薬学総合研究科(医学系)呼吸器・乳腺内分泌外科学分野)
TEL:086-235-7265

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