◆発表のポイント
- 岡山大学病院肝・胆・膵外科では、保険診療に合わせて2020年9月からロボット支援下膵切除術(膵頭十二指腸切除・膵体尾部切除)、2022年7月からロボット支援下肝切除術・総胆管拡張症手術を開始し、これまでロボット支援肝胆膵外科手術を300例実施しました。
- ロボット支援下膵頭十二指腸切除術は2020年9月に中国四国地方で初めて導入し、1例ずつ症例を重ね、2024年11月に100例に到達、これまで110例を実施しました(2024年12月時点)。
- ロボット支援下肝切除術は2022年7月に導入し、2024年10月に100例に到達、これまで113例を実施しました(2024年12月時点)。
岡山大学病院 肝・胆・膵外科では、2020年4月に肝胆膵疾患に対してロボット支援下膵切除術(ロボット支援膵頭十二指腸切除術および膵体尾部切除術)が保険適用となったことを受け、同年9月に中国四国地方で初めて「ロボット支援膵頭十二指腸切除術」を開始しました。
保険診療としてロボット手術を行うには一定の施設基準を満たす必要があり、現時点でロボット支援膵頭十二指腸切除術を岡山県で行っているのは、岡山大学病院のみであり、これまで1例ずつ症例を重ね、2024年11月に100例に到達しました。また、「ロボット支援膵体尾部切除術」も同時に導入し、これまで72例を実施しました。
ロボット支援肝切除術に関しては、2022年4月に保険適用となったことを受け、2022年7月に導入し、2024年10月に100例に到達しました。
2020年開始の肝胆膵疾患に対するロボット支援膵切除術を皮切りに、2022年開始のロボット支援下肝切除術、ロボット支援総胆管拡張症手術で症例を重ね、2024年12月時点で、肝胆膵領域のロボット手術件数の合計が300例に到達しました。
◆研究者からひとこと
近年の肝胆膵外科領域におけるロボット手術の発展は目覚ましく、多関節機能を有するロボット手術は、肝胆膵外科領域の高難度手術では、より安全で確実な手術につながる可能性があります。 岡山大学病院ではこれまで積極的にロボット(ダ・ヴィンチ)手術を実施し、2024年12月にロボット支援肝胆膵外科手術(膵切除、肝切除、総胆管拡張症手術)が300例に到達、全国でもトップクラスの症例数を誇っています。 | ![]() 高木講師 |
<詳しい研究内容について>
岡山大学病院のロボット支援肝胆膵外科手術が300例に到達~ロボット支援膵頭十二指腸切除術100例、ロボット支援肝切除術100例実施~
<お問い合わせ>
岡山大学病院低侵襲治療センター(肝・胆・膵外科)
講師 高木 弘誠
(電話番号)086-235-7257 (FAX)086-221-8775
(URL)http://www.ges-okayama-u.com/