国立大学法人 岡山大学

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極めて希少!鹿田遺跡 墓の中から烏帽子が出土!

2014年07月11日

 本学埋蔵文化財研究センターが鹿田キャンパスにおいて行っている鹿田遺跡第25次調査において、本日11日、鎌倉時代の墓1基で烏帽子(えぼし)を被った状態で人骨が出土しました(7月9日にプレスリリースした内容の続報です)。
 人骨は木棺に納められており、棺の外側には中国製の青磁器2点、白磁器1点が副葬品として納められていました。なかでも、今回特に注目されるのは、人骨頭部に沿って黒漆塗りの烏帽子が完全な形で見つかったことです。烏帽子は、奈良時代以降の男子のかぶりもので、時代やかぶる人などによってさまざまな形(種類)が知られていますが、遺跡からの出土例は限られています。特に墓の中から人骨と一緒に出土した例は極めて希少です。
 本日出土したばかりで、他の出土例は精査できていませんが、烏帽子単体での出土が数例。
墓から人骨にともなって出土した例は、少なくとも岡山県では初。全国的にみても希少です。

烏帽子の出土位置


<お問い合わせ先>
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
助教 岩﨑 志保
(電話番号) 086-251-7290
(FAX番号)  086-251-7290

岡山大学大学院社会文化科学研究科(文)
教授 久野 修義
(電話番号) 086-251-7407

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