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腎がん治療 ロボット支援手術(先進医療)の認定施設に

 岡山大学病院は、手術支援ロボット「ダ・ビンチ」を用いて腎臓を部分切除する“腎癌に対するダ・ビンチ手術システムを用いたロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術”(先進医療)を行う医療機関として厚生労働省から認定されました。12月1日より開始。
 本先進医療は、日本泌尿器科学会、泌尿器内視鏡学会が主導のもと、神戸大学病院を主幹として全国10施設(平成26年12月現在)が認定。全国の医療機関で100症例を目標に手術を行い、治療の有効性を検証しています。
 現在、ダ・ビンチを用いた治療で保険診療の対象となるのは、前立腺がん治療における「前立腺全摘除術」のみ。今後、腎がんに対する臨床研究を進め、本手術方法が保険診療になることを目指します。
<背 景>
 小さな腎がんに対しては、腎臓全体を摘出する腎摘除術が広く行われていましたが、近年は腎機能温存を目的として、腫瘍部分のみ切除を行う腎部分切除術が標準的な術式となっています。さらに、術後の痛みを軽減するために小さな傷で手術を行うことができる腹腔鏡を用いた腎部分切除術が普及し、岡山大学においても腹腔鏡下腎部分切除術を施行してきました。しかし、腹腔鏡下腎部分切除術は技術的難易度が高く、手術方法が複雑であり、腫瘍の場所、大きさなどによっては腹腔鏡で行うことを断念せざる得ないこともありました。
 ダ・ビンチ手術システムを用いたロボット手術は、腹腔鏡手術と比べ、より複雑かつ細やかな手術手技ができるようになり、さらに三次元画像による正確な画像情報も得ることができるため、安全かつ負担の少ない手術が可能となるとされています。
 岡山大学では2010年11月よりダ・ビンチ手術システムを導入し、これまでに本手術を10例、前立腺癌に対するロボット支援下前立腺全摘術を約300例(2014年12月現在),ロボット補助下腎盂形成術7例(本邦第1例目施行)を行った実績があります。

<腎癌患者に対するロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(先進医療)>
 本先進医療は、日本泌尿器科学会、泌尿器内視鏡学会が主導のもと、神戸大学病院を主幹として全国10施設(弘前大学医学部附属病院,聖路加国際病院,藤田保健衛生大学病院,鳥取大学医学部附属病院,広島大学病院,九州大学病院,東北大学病院,名古屋大学医学部附属病院,徳島大学病院)にて100症例を目標に行う予定です。本先進医療は、腎癌手術を年間15例以上行っている医療機関で、「日本泌尿器内視鏡学会の泌尿器科領域におけるda Vinci支援手術を行うにあたってのガイドライン」に記載されている要件を満たし、ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除を10例以上行った経験のある手術者に限定して行われます。先進医療で行うことにより従来行われていた自費診療に比べ、患者の経済的負担が軽減されます。将来的には、今回の先進医療を経て、本手術が保険診療で施行可能になることを目指しています。


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<お問い合わせ>
 岡山大学病院泌尿器科 助教 小林 泰之
(電話番号)086-235-7287
(FAX番号)086-231-3986