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極めて高活性な有機分子触媒の開発に成功-触媒使用量が数十分の一に-

 岡山大学大学院自然科学研究科(工)の萬代大樹助教、藤居一輝大学院生(博士後期課程2年)、菅 誠治教授らの研究グループはエナンチオ選択的1)なアシル化反応を促進する極めて活性の高い有機分子触媒の開発に成功しました。本成果は4月15日(英国時間午前10時)、イギリスの科学雑誌「Nature Communications」電子版に掲載されました。
 アシル化反応とは有機化合物にアシル基(カルボン酸からOHを除いたもの)を導入する反応で、有機化学において最も基本的かつ重要な反応の一つとして知られています。アシル化反応では、通常、有機化合物の2つの鏡像異性体2)(右手と左手の関係)の作り分けやそれらを区別した反応を行うことはできません。しかし、ごく少量の本触媒を用いると、1つの鏡像異性体の選択的合成に加え、反応を効率的かつ短時間で行うことができます。本技術は多様な生物活性化合物の合成に適用でき、医薬品や農薬などのファインケミカルの分野で応用研究が進展すると期待されます。


<詳しい研究内容について>
極めて高活性な有機分子触媒の開発に成功-触媒使用量が数十分の一に-

<論文情報>タイトル:Enantioselective Acyl Transfer Catalysis by a Combination of Common Catalytic Motifs and Electrostatic Interactions著  者:Hiroki Mandai,* Kazuki Fujii, Hiroshi Yasuhara, Kenko Abe, Koichi Mitsudo, Toshinobu Korenaga and Seiji Suga*掲 載 誌:Nature CommunicationsD O I:10.1038/NCOMMS11294

<お問い合わせ>
岡山大学自然科学研究科(工)
教授 菅 誠治
(電話番号)086-251-8081
(FAX番号)086-251-8081