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遺伝子発現制御を高感度で検出する新手法を開発~透明にした植物内部でそのまま観察することが可能に~

 1つの個体は、同じゲノムDNAを持ちながらも、根や葉などのさまざまな異なる器官や組織へと分化します。それを可能にしているのが、DNAやヒストンに“目印”として化学的変化(エピジェネティック修飾)を引き起こし、必要な遺伝子のオン/オフの切り換え(遺伝子発現制御)を行う仕組みです。
 岡山大学資源植物科学研究所の長岐清孝准教授、山地直樹准教授と村田稔教授は、植物組織を透明化するClearSee法を改良。エピジェネティック修飾を検出する抗体の浸透効率を向上させ、遺伝子発現制御を高感度で検出する「ePro-ClearSee法」を世界で初めて開発しました。本研究成果は2月8日(英国時間午前10時)、英国の科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
 本研究成果により、組織や個体レベルでの遺伝子発現制御機構の解明に貢献することが期待されます。
<本研究のポイント>
●細胞組織内で遺伝子発現制御を観察することは非常に困難だった。
●植物を丸ごと透明化するClearSee法を改良した「ePro-ClearSee法」を開発。透明化した植物組織内での遺伝子発現制御を可視化することに成功した。
●タンパク質の局在解析に利用され、植物の遺伝子発現制御ネットワークの解明が期待される。
<詳しい研究内容について>
遺伝子発現制御を高感度で検出する新手法を開発

<論文情報等>
論文名:ePro-ClearSee: a simple immunohistochemical method that does not require sectioning of plant samples
著者:Kiyotaka Nagaki, Naoki Yamaji, Minoru Murata
掲載誌:Scientific Reports
DOI:10.1038/srep42203(発表論文はこちら

<お問い合わせ>
岡山大学資源植物科学研究所
准教授 長岐清孝
(電話番号)086-434-1208
(FAX番号)086-434-1208