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比較ゲノミクスでコレラ菌流行株の進化が明らかに

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬)の三好伸一教授らの研究グループは、国立感染症研究所などと共同し、コレラ流行の中心地インド・コルカタ市において、2007〜2014年に患者から単離されたコレラ菌80株のゲノムを解析。ゲノム情報に基づく比較ゲノミクス[1]の結果、2010年を境に流行株が強毒株に置き換わったことや、それ以降も流行株が継続して変異していることを明らかにしました。この結果は、コレラ流行が毎年繰り返されるコルカタ市において、流行株が頻繁に交代していることを示唆しています。本研究成果は2月13日、米国のオンラインジャーナル「PLoS Neglected Tropical Diseases」に掲載されました。
 今後は、コレラ菌流行株の発生経緯や伝播経路を解明するため、環境水(河川やため池の水など)や周辺国(バングラデシュなど)から単離されたコレラ菌についても、同様の比較ゲノミクスを行うことを計画しています。また、取得したコレラ菌のゲノム情報は、広く共有して積極的に活用してもらうため、データベースにまとめ、Web上で公開する予定です。

<論文情報等>論文名:Comparative genome analysis of VSP-II and SNPs reveals heterogenic variation in contemporary strains of Vibrio cholerae O1 isolated from cholera patients in Kolkata, India.掲載誌:PLoS Neglected Tropical Diseases, 11(2):e0005386 (2017) 著 者:Imamura D, Morita M, Sekizuka T, Mizuno T, Takemura T, Yamashiro T, Chowdhury G,
Pazhani GP, Mukhopadhyay AK, Ramamurthy T, Miyoshi S, Kuroda M, Shinoda S,
Ohnishi M
DOI:10.1371/journal.pntd.0005386

発表論文はこちらからご確認いただけます。
https://doi.org/10.1371/journal.pntd.0005386

<詳しい研究内容について>
比較ゲノミクスでコレラ菌流行株の進化が明らかに

<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬)
教授 三好 伸一
(電話番号)086-251-7966
(FAX番号)086-251-7966