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大気中のPMタンパク質は喘息汚染関連因子であるオゾンと窒素酸化物によりチロシンニトロ化修飾を受けることを発見

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)公衆衛生学の荻野景規教授、伊藤達男助教らの研究グループは、大気中に浮遊している粒子状物質(PM)に含まれるタンパク質がオゾンと二酸化窒素によって化学修飾を受けていることを明らかにしました。本研究成果は11月10日、英国の科学誌「Environmental Pollution」に掲載されました。
 大気中に存在する粒子状物質は、その濃度と呼吸器疾患や心疾患との関連性が指摘されています。大気中には、花粉、ウイルス、真菌などのタンパク質成分が、粒子状物質に結合し浮遊しています。これまで、アレルゲンタンパク質のチロシンニトロ化修飾が、アレルギー性を促進するという報告はありましたが、人工空間での実験の結果にとどまっていました。本研究では、高湿度条件において、大気中のニトロチロシン生成はオゾンや、窒素酸化物、浮遊粒子状物質(PM)と関連性があることを見出しました。
 本研究成果は、大気環境中の粒子状物質による健康影響を評価するための重要な知見を提供します。

図:PMに含まれるタンパク質のチロシン残基は高湿度においてオゾンと窒素酸化物によってニトロ基が導入され、ニトロチロシンとなる

<発表論文情報>
論文名:Relationship of particulate matter and ozone with 3-nitrotyrosine in the atmosphere
掲載誌: Environmental Pollution
著者:Ito T, Ogino K, Nagaoka K, Takemoto K

<詳しい研究内容について>
大気中のPMタンパク質は喘息汚染関連因子であるオゾンと窒素酸化物によりチロシンニトロ化修飾を受けることを発見


<本件お問い合わせ>
大学院医歯薬学総合研究科(医)
公衆衛生学 教授 荻野 景規
(電話番号)086-235-7184
(FAX番号)086-226-0715