国立大学法人 岡山大学

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敗血症の診断・治療に新たな道筋 血漿タンパク質HRGが予後予測マーカーや精度の高い診断検査となり得る

2018年03月22日

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の森松博史教授(麻酔・蘇生学)と西堀正洋教授(薬理学)らの研究グループは、臨床研究として集中治療室に入室した患者さんから、血液を採取し、血漿タンパク質Histidine-rich glycoprotein (HRG)を測定しました。その結果、健康成人と比較して重症患者ではHRGが有意に低く、さらに敗血症患者ではその他の重症患者よりも大きくHRGが低下していることを見いだしました。
 また、敗血症によるHRGの低下は既存の敗血症診断検査(プロカルシトニン、プレセプシン)と比較してもより精度の高い診断検査となり得ること発見しました。さらに集中治療室入室時のHRGの低下は患者さんの28日死亡率とも大いに関係があり、HRGが敗血症患者の診断だけでなく予後予測マーカーとなり得ることを示しました。
 本研究成果は3月15日、科学誌「Critical Care Medicine」に掲載されました。
 本臨床研究は、2016年発表されたマウス敗血症モデルでの病態解析結果が人でも適用できる可能性を強く示唆しています。診断薬・創薬が組み合わさることにより、実臨床でも充分効果の期待できる治療法が確立する可能性があります。

<論文情報等>タイトル:Decrease in Histidine-Rich Glycoprotein as a Novel Biomarker to Predict Sepsis Among Systemic Inflammatory Response Syndrome.著者:Kuroda K, Wake H, Mori S, Hinotsu S, Nishibori M, Morimatsu H.
掲載誌:Critical Care Medicine 2018 46(4):570-576.

<詳しい研究内容について>
敗血症の診断・治療に新たな道筋 血漿タンパク質HRGが予後予測マーカーや精度の高い診断検査となり得る


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)
麻酔・蘇生学 教授 森松 博史
(電話番号)086-235-7324
(FAX番号)086-235-6984

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