国立大学法人 岡山大学

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10億年前の中央海嶺で海水と反応したマントル物質の発見と地球深部ダイナミクスの再考

2018年06月29日

 岡山大学惑星物質研究所の中村栄三教授の研究グループは、地表に露出したマントル物質として知られる北海道日高山脈南端部の幌満カンラン岩類について、その含水量や主要・微量元素の濃度、安定同位体・放射性同位体比を測定しました。その結果、幌満カンラン岩類は、約10億年前に中央海嶺で海水と反応し、マントル活動やプレート運動を経てマントル内部を対流した後に地表に露出し、現在も当時の化学的性質を保持していることが分かりました。
 本研究成果は2018年6月29日の英国時間午前10時00分、国際科学雑誌「Scientific Reports」電子版で公開されました。
 本研究の結果、幌満カンラン岩類の含水量は、典型的なマントル物質に比べて10倍以上も高いことが明らかになりました。高温高圧条件下で対流するマントル物質は、微量の水を含むことによって融点や粘性が劇的に変化します。幌満カンラン岩類のような物質が約10億年という時間スケールでマントル内部を対流し蓄積することによって、地球マントルのダイナミクスや化学進化に影響を与えてきたことが予想されます。


■論文情報
 論 文 名:Circa 1 Ga sub-seafloor hydrothermal alteration imprinted on the Horoman peridotite massif
 掲 載 紙:Scientific Reports
 著  者:Lalindra V. Ranaweera, Tsutomu Ota, Takuya Moriguti, Ryoji Tanaka, Eizo Nakamura
 D O I:10.1038/s41598-018-28219-x
 W E B:Circa 1 Ga sub-seafloor hydrothermal alteration imprinted on the Horoman peridotite massif

<詳しい研究内容について>
10億年前の中央海嶺で海水と反応したマントル物質の発見と地球深部ダイナミクスの再考


<お問い合わせ>
岡山大学惑星物質研究所
教授 中村栄三
(電話番号)0858-43-3745(研究室)
(FAX番号)0858-43-3745
(URL)  岡山大学惑星物質研究所

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