岡山大学 歯学部

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学部長からのメッセージ

歯学部長

未来への招待状 ― 岡山大学歯学部で学ぶということ

受験生の皆さんは、「歯科医師とはどのような仕事なのだろう」「大学では何を学び、どのような未来が待っているのだろう」と考えながら、このページをご覧になっているかもしれません。このメッセージは、歯科医療の未来に関心を持ち、自らの可能性に挑戦したいと考える皆さんへの「未来への招待状」です。

歯科医療は、むし歯や歯周病を治療するだけの医療ではありません。口腔の健康は「食べる」「話す」「笑う」といった日常生活を支えるだけでなく、全身の健康や生活の質にも深く関わっています。超高齢社会を迎えた現在、歯科医療は地域医療、周術期医療、在宅医療、予防医療など、これまで以上に幅広い役割を担っています。

さらに、AI(人工知能)やデジタルデンティストリー、再生医療などの進歩により、歯科医療は大きな変革期を迎えています。未来の歯科医師には、高度な知識や技術に加え、新しい技術を活用し、多職種と協働しながら、患者さん一人ひとりに最適な医療を提供する力が求められています。

岡山大学歯学部が育てたいのは、知識や技術に優れた歯科医師だけではありません。患者さんから信頼され、地域社会に貢献し、さらには世界へ向けて新しい歯科医療を発信できる歯科医療人です。そのため本学では、総合大学ならではの環境を生かし、医学・薬学をはじめとする多様な分野との連携教育、課題解決型学習(PBL)、アクティブラーニング、AI・デジタルデンティストリー教育、研究活動、国際交流プログラムODAPUSなど、多彩な学びを提供しています。

一方で、どれほど医療技術が進歩しても、医療の中心にいるのは患者さんです。AIが診断を支援する時代になっても、患者さんの不安に寄り添い、信頼関係を築き、最善の医療を提供するのは歯科医師です。だからこそ本学では、高い専門性とともに豊かな人間性や倫理観、コミュニケーション能力を備えた歯科医療人の育成を教育の根幹に据えています。

研究も本学の大きな特色です。歯科医学は、医学、薬学、工学、情報科学など多くの分野と融合しながら発展しています。学生は研究室配属を通して最先端の研究に触れ、臨床上の疑問を科学的に探究する姿勢を学びます。この経験は、将来、臨床医として活躍する場合にも、研究者として新しい知見を生み出す場合にも、大きな財産となるでしょう。

卒業後の進路も、開業医や病院歯科医師だけではなく、大学教員、研究者、行政、企業、さらには海外で活躍するなど、多様な可能性が広がっています。

大学で過ごす6年間は、歯科医師になるためだけの時間ではありません。人として成長し、自らの可能性を広げ、社会に貢献できる歯科医療人へと歩み始める大切な時間です。この「未来への招待状」を手にした皆さんが、岡山大学歯学部で学び、地域から世界へと羽ばたき、未来の歯科医療をともに創ってくださることを心から願っています。そして、その志を持つ皆さんと岡山大学でお会いできる日を楽しみにしています。

岡山大学歯学部長

上岡 寛

令和8年4月1日