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環境マネジメント部門

環境マネジメント体制

 岡山大学における環境マネジメントシステムの流れを図1に示します。第一に組織の経営責任者(学長)が自ら「環境方針」を立て,環境問題への取り組み姿勢を宣言します。その実現のために具体的な環境目的や目標を自主的に計画します(Plan)。それを確実に実行できるよう責任体制を整え,運用に関する自主管理を行います(Do)。日常的なシステムの点検や監視はもとより,定期的な環境監査を通じて,必要に応じて是正処置を講じます(Check)。そして,経営責任者がシステム全体を総合的に評価し,不具合があった場合には見直しを行い(Action),次なるステップヘ進みます。この一連のサイクルを「PDCA サイクル」といい,このサイクルを永続的に維持することによってシステムの継続的改善を行います。

図1 環境マネジメントシステムに重要なPDCAサイクル
この PDCA サイクルは,環境マネジメントに限らず身近における様々な管理を円滑に進める手法の一つです。さらに,PDCA サイクルに加えて,構成員自ら,見てみましょう(See)と考えてみましょう(Think)の ST を追加した「ST-PDCA サイクル」を回すことが重要です。

 岡山大学では,岡山大学環境方針を掲げ,基本方針に則した全学の環境目的(中期目標)・目標(年次目標)等の計画を立て,実行及び運用,点検及び是正,見直しを行うという環境マネジメントシステムに重要なPDCA(Plan/Do/Check/Action)サイクルを継続的に行っています。
 図2に岡山大学環境管理組織を示します。学長の下に担当理事が担当する環境マネジメント委員会を平成19年度に設置し,その配下には,平成24年4月に地球温暖化対策・エネルギー管理専門部会,環境広報専門部会,省資源対策専門部会及び化学物質管理専門部会の4つの専門部会を設置して様々な課題を協議しています。各専門部会で専門的な見地から検討を行い,環境マネジメント委員会へ報告を行っています。センターは,これらの委員,部会長等を担当しています。
 環境マネジメントシステムの構築及び運用には,岡山大学の全ての構成員が環境方針を熟知し,環境に配慮した行動をすることが不可欠です。また,地球温暖化,水質汚濁,廃棄物,化学物質の適正管理等の課題を身近な問題として捉え,環境保全に向けた対策を講じる必要があります。

図2 岡山大学環境管理組織

 センターは, 国立大学法人岡山大学環境管理規則に定める部局の環境管理員と連携しながら修学上及び就業上の良好な環境を実現することを目指しており,定期的に講習会を開催しています。
 部局長は,該当部局における環境管理に関して,次の業務を行うことになっており,環境管理員はそれを補佐します。
一 部局の職員,学生等への環境管理に関する指導・監督
二 教育研究及び諸活動が環境に及ぼす影響の把握・点検・評価
三 環境管理にかかわる施設の維持・管理
四 環境マネジメント委員会の施策実施のため必要な業務及び協力
五 その他環境管理のため必要な業務
 また,センターでは,化学物質管理部門で紹介する岡山大学における化学物質管理,廃液管理,有害廃棄物,水質管理,安全管理業務の支援のほか,構成員に対する各種講習会の開催等を行っています。