国立大学法人 岡山大学

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岡山大学の4研究所を「高等先鋭研究院」に認定 ~世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムを始動~

2023年11月10日

 10月30、31日、本学の4研究所(惑星物質研究所資源植物科学研究所異分野基礎科学研究所文明動態学研究所)に対して、「岡山大学高等先鋭研究院」の認定式を執り行いました。
 30日には惑星物質研究所(鳥取県三朝町)において認定式を実施。当日は、那須保友学長が岡山大学共育共創コモンズ(OUX:オークス)の内閣総理大臣賞の授賞式に出席したため、佐藤法仁副理事・副学長・URAが学長代理として芳野極所長に認定証(※1)と副院長の任命書を手渡しました。
 翌31日には資源植物科学研究所(倉敷市)において、那須学長が平山隆志所長に認定証と副院長の任命書を授与。津島キャンパス本部棟(岡山市北区)において、異分野基礎科学研究所の沈建仁所長と文明動態学研究所の松本直子所長にそれぞれ認定証と副院長の任命書を手渡しました。また、高等先鋭研究院の下部組織である「グローバル最先端異分野融合研究機構(※2)(以下、G研究機構)」の機構長である佐藤副理事・副学長・URAに対しても、副院長の任命書が那須学長から手渡されました。なお両日の認定式には、来賓として内閣府科学技術・イノベーション推進事務局の松尾泰樹事務局長と白井俊参事官(研究環境担当)が参加しました。
 今回の高等先鋭研究院の認定について、各所長は次のとおりコメントしています。
惑星物質研究所 芳野所長
 当研究所が高等先鋭研究院の一角を形成することは大変な栄誉であり、その責任の重みを感じております。他の研究所とも連携をとりながら、世界を先導する惑星物質研究を展開すると同時に、新たな分野の開拓に努めてまいりたいと思います。
資源植物科学研究所 平山所長
 当研究所が高等先鋭研究院に認定されたことを大変嬉しく思います。各方面のご指導及び所員の頑張りのおかげです。本学の「最重点研究分野」である農作物・植物分野をさらに強くするとともに、研究院内の他の研究所等と切磋琢磨し、我が国の研究力強化を牽引していきたいと思います。
異分野基礎科学研究所 沈所長
 当研究所が現在進めている研究をさらに深め、先鋭化させ、高等先鋭研究院の理念にふさわしい研究を一層進めていきたいと思います。もともと当研究所は、物理学、化学、生物学、数理科学のトップ研究者を集め、研究チームを組成して学際融合を図ってきたところですが、今後はさらに研究所の枠を超え、岡山大学の強い研究所間での融合により、世界をリードする研究拠点、研究群を形成したいです。どうぞ異分野基礎科学研究所にご期待ください。
文明動態学研究所 松本所長
 当研究所は、岡山大学での唯一の人文社会科学系の学問を核とした研究所ですが、自然科学系とも連携しながら多角的な視点で研究を進めています。今回、高等先鋭研究院に入ることとなり、身が引き締まる思いです。今後、既存の研究分野をさらに発展し、より強くするとともに、他の研究所と連携を深めることで、さらに新しい知見を見いだせるよう切磋琢磨していきたいと思います。

 また那須学長は「本学は10月16日に岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議を設置しました。同会議は、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた取り組みを強力に推進するため、研究力・イノベーション創出の司令塔機能を一本化することを目的としています。この会議の駆動力となるのが、高等先鋭研究院のシステムが生み出す力です。このシステムは、まず目指す方向として重点研究分野を担う育成ステージであるG研究機構に入れるように研究チームを育成する。そのためのサポートを研究推進機構などが実施する。基準を満たした後は、次のステージである最重点研究分野を担う高等先鋭研究院を目指す。高等先鋭研究院では、先鋭研究群等にて卓越性をさらに磨くというステージのレイヤー(階層)を設けています。このシステムは先日、役員会と教育研究評議会で改正した岡山大学研究ポリシーにも記載しています。今回認定した4研究所は高等先鋭研究院からのスタートですが、基準を満たさない場合は育成ステージであるG研究機構へ移ります。そうならないためにもURAをはじめとした高度研究マネジメント人材が伴走しつつ、世界と伍す先鋭研究群に登りつめて欲しい。そのための支援をしていきたいです」と、今後の高等先鋭研究院の意気込みを述べました。
 今後の岡山大学高等先鋭研究院の取り組み、そして岡山大学の絶え間ない挑戦にご期待ください。

※1 今回授与された高等先鋭研究院の認定証は、尖った形の楯に前や上へ伸びる矢印をデザインし、未来に向かって強く尖って伸びていく「先鋭」をイメージしました。また、地元岡山産の環境に優しいヒノキ間伐材を使用することで、地域と世界をつなぎ、「地球と生態系の健康(Planetary Health)の実現」に向かって地域と地球の「ありたい未来の共創」に貢献することを目指す岡山大学の理念を具現化しています。

※2 グローバル最先端異分野融合研究機構(G研究機構)は、本学が選定を受けた文部科学省「研究大学強化促進事業」において創設した研究群を育成するための専門機構。10年間の研究大学強化促進事業における育成ノウハウを次に生かすため、高等先鋭研究院との密な連携によって岡山大学における研究・イノベーション力の「厚み」を担っていきます。なお、佐藤G研究機構長は高等先鋭研究院の副院長を兼任し、マネジメントの俯瞰も担当します。

<参考>
岡山大学高等先鋭研究院を創設 ~世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムを構築~
「岡山大学最重点研究分野」を制定 ~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~
「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」を設置・始動 ~矜持とスピード感を持って社会変革を実現する研究大学を目指し、司令塔機能を一本化~
岡大長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正

【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議(担当窓口:研究協力部研究協力課)
TEL:086-251-7115
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています

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