国立大学法人 岡山大学

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岡山大学高等先鋭研究院 宇宙戦略事業に向けた「三朝ブレーンストーミング」を開催

2024年03月28日

 本学は3月7、8日に、高等先鋭研究院を構成する4研究所(惑星物質研究所、資源植物科学研究所、異分野基礎科学研究所、文明動態学研究所)が世界トップレベルの有機連携を図る取り組みの一つとして、宇宙戦略事業に関係するさまざまな研究者、技術者らが寝食をともにし、シーズやアイデアなどを出し合って“新結合”を起こす「三朝ブレーンストーミング」を開催しました。会津大学の大竹真紀子教授、宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所の臼井寛裕教授、理化学研究所の入來篤史上級研究員を招聘し、那須保友学長、佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括)・副学長(学事)・URA、高等先鋭研究院の4研究所、学術研究院環境生命自然科学学域、学術研究院医歯薬学域、学術研究院ヘルスシステム統合科学学域、異分野融合先端研究コア、研究推進機構、研究協力部の教職員40人以上が参加。7日は、ランチミーティング、研究発表会、情報交換会を、8日は、惑星物質研究所の視察を実施しました。
 7日の研究発表会では会の冒頭、佐藤副理事が宇宙戦略基金の概要や日本にとって宇宙開発のチャンスが到来していることについて説明し、参加者に対して「今回のブレーンストーミングを宇宙戦略事業に関するシーズやアイデアを出し合う場、それにより“新結合”が生まれる場として活用していただきたい」と述べました。
 続いて参加者がそれぞれの研究について講演し、活発な議論を交わしました。
 最後に、那須学長が岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」について説明し「このビジョンの実現に向け、地球温暖化防止につながる究極の極限環境である“宇宙”を一つのキーワードにして応募した文部科学省『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』を獲得できたことを起爆剤にして社会を変え、宇宙戦略事業を進め、それにより、全学の研究者が自分たちの研究で将来をどう変えていくかを考えるよう波及効果を及ぼしたい。また、少子高齢化が進む中、20~30年後に本学が宇宙の研究という強みがあれば十分にやっていけるとのワクワクドキドキした思いから宇宙戦略事業を行っている」と述べました。そして、参加者に対し「岡山大学長期ビジョン2050年の実現に向けて、皆さん自身が社会を変えていく、未来を変えていく、そしてそういった人材を育てる大学にしていきたい」とのメッセージを送りました。
 8日の惑星物質研究所の視察では、惑星物質研究所の主要な2つの研究分野である分析化学分野と実験物理学分野の装置群の見学と、若手研究者を含めた研究者交流会が行われました。
まず参加者はグループに分かれ、小惑星リュウグウから採取した試料分析を行った研究グループ(Pheasant Memorial Laboratory:PML)によって運用されている地球惑星物質総合解析システム(CASTEM)の中核となる超清浄化学実験室(クリーンルーム)において、光学顕微鏡を用い実際にリュウグウ試料を観察するなどの体験と、研究実施環境や分析機器類の見学を行いました。
 続いて高圧超高圧実験室では、高温・高圧実験の概要説明をうけ、世界で唯一の油圧に加えてサーボモーターによる精密制御もされる六方加圧式高圧発生装置(6UHP)や一軸加圧式高圧発生装置(USSA-5000)といった地球惑星深部を再現する多様な高温高圧実験装置並びに実験部品・部材等を見学しました。さらにダイヤモンドアンビルセル実験室では、レーザー加熱装置などの説明を受けました。
 研究者交流会では、2日間の活発な交流による打ち解けた雰囲気の中で、おのおの宇宙科学をキーワードに、新たな発想や異分野融合研究のアイデアなどが語られ、今後も交流会を継続していくことが共有されました。
 本学は、2023年12月に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の採択を受けており、その取り組みの一つとして、研究IR(エビデンス)に基づき、強み分野と次世代にリソースを投資し、研究界のトップサークルと勝負できるよう、強みをさらに“強く”、“尖らせ”、卓越性を発展させていきますが、今回のブレーンストーミングは、この取り組みの中で高等先鋭研究院による宇宙戦略に関する拠点間の有機連携を加速するために実施しました。
 今後も、地域中核・特色ある研究大学として社会変革を推進していく岡山大学にご期待ください。

〇研究発表
「月から火星へ:日本の目指す宇宙探査」
  宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所 臼井寛裕 教授
「今後の月火星探査を支える月火星箱庭構想の紹介」
  会津大学 大竹真紀子 教授
「惑星物質研究所の宇宙戦略 惑星表層環境シミュレータの導入に向けて」
  惑星物質研究所 芳野極 所長
「惑星表層環境シミュレータの導入による研究の展開」
  惑星物質研究所 IZAWA Matthew 准教授
  惑星物質研究所 RUJ Trishit 准教授
  惑星物質研究所 POTISZIL Christian 助教
「量子技術で宇宙の謎に迫る」
  異分野基礎科学研究所 増田孝彦 准教授(特任)
「分子科学から見る宇宙」
  異分野基礎科学研究所 宮本祐樹 講師(特任)
「植物科学×オオムギ遺伝資源で挑む生息環境の限界突破」
  資源植物科学研究所 最相大輔 准教授
「微小・低重力環境下における高効率保水・有機質土壌の生成」
  学術研究院環境生命自然科学学域 森也寸志 教授
「ポリイミドフィルムの溶着技術と宇宙機応用に関するアイデア」
  学術研究院環境生命自然科学学域 山口大介 助教
「宇宙医学研究・宇宙開発に関する活動」
  学術研究院医歯薬学域 高橋賢 准教授
「魚類のウロコをもちいた宇宙実験」
  学術研究院医歯薬学域 池亀美華 准教授
「『出ユーラシア』から次のフロンティアへ:宇宙戦略の人類史的展望」
  文明動態学研究所 松本直子 所長
  理化学研究所 入來篤史 上級研究員

<参考>
岡山大学高等先鋭研究院を創設~世界と伍す研究・イノベーションの卓越と厚みを育成するシステムを構築~
「岡山大学最重点研究分野」を制定~地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現するために~
「岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議」を設置・始動~矜持とスピード感を持って社会変革を実現する研究大学を目指し、司令塔機能を一本化~
岡大長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~


【本件問い合わせ先】
研究協力部研究協力課
TEL:086-251-7115
E-mail:kaken◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています

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