国立大学法人 岡山大学

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平沢晃教授(医)がAMED「令和6年度革新的がん医療実用化研究事業」に採択

2024年04月19日

 本学学術研究院医歯薬学域(医学系)臨床遺伝子医療学分野の平沢晃教授が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和6年度革新的がん医療実用化研究事業」(一次公募)に採択され、3月22日にAMEDホームページに公開されました。
 同事業は、研究成果を確実に医療現場に届けるため、主に応用領域後半から臨床研究領域において、革新的な診断・治療等、がん医療の実用化を目指した研究を強力に推進します。そして、がんの本態解明からこれに基づく革新的な治療薬や診断・予防のためのバイオマーカーなどの開発・実用化を目的とした研究の加速を目指します。
 今回、平沢教授は同事業の「がんの診断・治療における新規医療機器開発と実用化に関する研究」の区分において、「国内完結型全エクソーム解析技術による遺伝性腫瘍診断プログラム医療機器の開発」という題目のもと申請し、採択1件に選ばれ、令和6~8年度までの期間、研究チームを率いることになります。
 今回の採択を受けて平沢教授は「遺伝性腫瘍の多遺伝子パネル検査(Multi-Gene Panel Testing)の国内実装のための研究開発を行います。海外では2014年頃よりMGPTが、がんの予防や個別化治療に汎用されていますが、わが国では未だ薬機法の承認を得たMGPTが存在しません。岡山大学病院新医療研究開発センター、中央西日本遺伝性腫瘍コホート研究バイオバンクなどもと連携して進めてまいります」とコメント。3年間の研究開発活動に意欲を見せました。
 本学では研究分野における「最重点研究分野」を定めており、そのひとつにヘルスケア分野があります。また本学が採択を受けている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)でも社会変革を起こし、ウェルビーイングの向上等を戦略的に進めています。平沢教授の取り組みもこれらに寄与する重要な事業であり、同事業採択とは別のメディカル・イノベーションから社会変革を起こす取り組みのひとつとして、産学官5者連携による遺伝情報を活用した健康増進の実現に向けた活動という、我が国ではあまり他に類を見ない先駆的な社会変革への取り組みを岡山の地で推進しています。どうぞ、平沢教授らの研究チームと地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の活動にご期待ください。


【本件問い合わせ先】
学術研究院医歯薬学域(医学系)臨床遺伝子医療学分野 教授 平沢晃
TEL:086-223-7151
E-mail:hir-aki45◎kayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置きかえています。

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