国立大学法人 岡山大学

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「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」のVol.3を発行~文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に関連する岡山大学の社会変革の取り組みなどを月刊で発信~

2024年07月04日

 本学は、昨年12月22日に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されました。本事業はこれまでにない規模の大型の大学支援事業(1件あたり約5年間で55億円 )であり、我が国全体の研究力の発展等を牽引する研究大学群を形成するものです。
 本学では、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、J-PEAKSの趣旨に共感し、これを活用するとともに、さまざまなステークホルダーとともに研究力強化・イノベーション創出戦略を強力に推進しています。
 これらの取り組みを中心とした本学の活動状況をタイムリーにお知らせする「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」の第3号を、7月1日に発行しました。
 本号では、前号に引き続きJ-PEAKSの取り組みに深く関係するトピックスについて紹介するとともに、巻頭には「卓越性の飛躍から世界的課題を解決する新技術創出」についてと題して、J-PEAKS事業で推進している取り組みのひとつ(取組1)の概要を紹介しています。また巻末には、「イチオシの研究設備」として、世界最高の分解能を有するインレンズ型SEMである電界放出形走査電子顕微鏡「SU9000」の共同利用について取り上げています。
 本学はJ-PEAKSにおいて、単に研究開発拠点を築くだけではなく、地域の中核大学として、我が国を代表する研究大学群として矜持ある歩みを続けるため、“常識”に捉われない大学法人全体の組織・制度改革を実行しています。この改革こそが従来の「学内の一部の組織だけが汗を流す改革」や「“国立大学法人”ではなく、狭い“大学”の枠組みでしか捉えなかった改革」とは異なる点とも言えます。そのため、これらの法人全体の組織・制度改革などについても併せて掲載しており、採択⼤学間に共通する課題について、好事例・ノウハウ等を共有する一助となればと考え、「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」を刊行しています。岡山大学のみならず、「世界に誇れる研究大学の山脈(PEAKS)」を築きあげようとする挑戦に、どうぞご期待ください。

〇研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課 河本雅紀課長のコメント
 私たちは「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の構想を立てるにあたり、本事業のための構想でなく、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現のため、諸施策を構想しました。そのため、事業採択に関わらず、大学を変える意気込みで、申請書提出直後から採否を待つことなく、計画を前倒し、実行しました。本事業は、地域の中核大学が、“特色ある強み”を十分発揮し、社会変革を牽引することが求められ、「既定路線を打ち破る起爆剤」、「新たな価値を創造し、社会の新陳代謝を促すこと」、「次代の社会構造の転換を大学が提唱すること」などが求められています。
 本事業は、本学のみならず、採択大学にとっては、大きな変革期である一方で、社会から大きな期待と責任を負っています。大学自身がそれにひるまず、変化を恐れず、この事業をチャンスと捉え、「社会変革を起こせる研究大学」であることを信じ、挑戦してまいります。
 本学の研究力強化・イノベーション創出戦略として、
 ・研究IR(エビデンス)に基づき、強み分野と次世代にリソースを投資し、強みをさらに強く、尖らせ、本学独自のアプローチで新しいScienceを創る
 ・国家戦略や地域の思いを先取り・先導し、本学でしか成し得ない研究を横展開し、社会を変える
 ・総合知を活用し、「外なる場(学外)」を舞台に拠点を形成
 ・構成員がやりがい、感動、高揚感を感じ、誇りと希望を持って、研究・業務に打ち込める場を形成
を掲げています。既成概念を打破し、失敗を恐れず、迷ったら前へ!「社会変革を牽引する岡山大学」を目指し、さまざまなステークホルダーとともに歩んでいきます。
 取組1「卓越性の飛躍から世界的課題を解決する創出」においては、世界的な課題である、地球環境問題、気候変動、エネルギー不足等が問題となっているなか、10年後に起こりうる社会課題を見据え、この10年で何をするか、出来るかの議論をTopレベルの研究者、高度専門マネジメント人材(岡大URA)と事務職員等が教職協働により提案した取り組みです。議論のなかでは、10年よりさらに先の50年・100年先も見据え、地球外・極限環境下での活動も視野にワクワク・ドキドキしながら構想しました。ぜひご期待ください!


<参考>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
岡山大学広報「いちょう並木」Vol.105 -J-PEAKS採択特別企画 世界に誇れる研究大学の山脈を築く-

「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」を下記からぜひご覧ください。
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/jpeaks_digest.html

掲載Topics
①取組1「卓越性の飛躍から世界的課題を解決する新技術創出」について紹介
②学部生・大学院生が研究設備の操作などの技術サポートを行う「学生マイスター制度」の認定証授与式を挙行~技術の原理を理解し、人材の高度化を促進~
③那須学長らがUNCTAD、WHO、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部を訪問
④UNCTAD第27回CSTD年次会合 若手女性研究者人材育成プログラム「UNCTAD-Okayama University Joint Research and Training Programme」を世界に発信!
⑤那須学長が先頭に立ち「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の学内説明会を開始!~岡山大学長期ビジョン2050実現のために、全学を挙げてJ-PEAKSを推進~
⑥高温超伝導の秘密、解明!? 結晶をひずませると電荷秩序が現れた!~省エネに貢献する超伝導の仕組み解明に新たな一歩~
⑦岡山大学各学部における「3つのポリシー」を改定
⑧降水粒子による日傘効果・温室効果を全球規模で解明~高精度な中・長期の気候変動予測の実現に期待~
⑨「岡山大学TCカレッジ医工系コース」2024年度カリキュラムを始動~技術職員の知識・技術力の向上を目指し「高度専門人材養成」を強化促進~
イチオシの研究設備「電界放出形走査電子顕微鏡SU9000」


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議
(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課)
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
    ※@を◎に置き換えています

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