本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は、創部初年度の活動を紹介する「岡山大学総合技術部活動報告書第1集」を6月30日に発行しました。
総合技術部は、教育研究系技術職員を取りまとめた組織として昨年度に設置し、那須保友学長の下、佐藤法仁副理事・副学長・上級URAを本部長として、技術職員が部課長を務めています。他大学・研究機関において、部課長級は教員が務めることが多い中、本学では技術職員が務めています。これは本学が進める職員の高度化のひとつで、岡山大学研究ポリシーにおいて「技術職員を研究従事者との研究パートナーと位置づけ、研究を推進する点で重要な人材であるとともに、社会に対して技術リテラシー向上や普及等を担う技術マネジメント人材として、その育成を広く社会や他機関とともに積極的に行う」と定義しており、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けその一翼を担うべく、活動そして挑戦を続けています。
今回の報告書では一例として、高度人財育成プログラムとして東京工業大学が事務局を務める「TCカレッジ」への参画、本学がサテライト校として「医工系コース」を開講した点のほか、組織化前は個別に実績のあった研修会や地域貢献活動(科学啓発活動)を、総合技術部として構築・展開するようシフトした点などを紹介しています。本報告書は、寄稿を中心に編集し、これら組織の活動や個人が担当する研究に関する業務や教育支援業務、自ら進化し続ける為の自己研鑽の事例など、活動の一端をまとめたもので、機器の共用や技術職員の高度化・キャリアパス・人材育成等について課題を克服していく総合技術部の存在や価値を学内外に発信するメディアとして、今後も毎年度発行する予定です。
今回の活動報告書の発行について、活動報告委員会委員長を務めた里本公明技術専門員は「お互いの業務や活動についてよく分かっていない中でのゼロからの立ち上げでしたが、おかげさまで多数の投稿をいただき、多種多様な私たちの活動を紹介する内容で発行することができました。本報告書の発行に創部初年度から取り組んだことは、組織の活性化の観点からも大変意義深いことであると感じています。これからも、本報告書の進化を模索しつつ、挑戦・成長を続ける総合技術部を記録・紹介するメディアとして取り組みを続けます」とコメントしました。
また総合技術部本部長の佐藤副理事・副学長・上級URAは「今回の活動報告書の取りまとめにご尽力いただいた活動報告委員会のみなさんに厚く御礼申し上げます。総合技術部の創部までにはさまざまなことがあり、また創部後も互いを知ることなどから始まりました。本報告書は互いを知り、部として盛り上げていく、そして岡山大学ビジョン2050の実現という大きな目標に向けて組織の一体性を持たせるものだと考えます。本年度からは各系統の技術職員を一元的に取りまとめた技術統括監理本部が設置され、わが国の大学・研究機関としては初めてとなる技監制度などを実施しています。また大学院修学支援制度も開始されるなど、技術職員の高度化が急速に進んでいます。私たち技術統括監理本部、総合技術部の歩みはじめを記した本報告書の思いを忘れることなく、本年度も更なる成長を遂げていきたいと思います。ぜひこの機会に本報告書をご覧ください」と、今後の活動にも触れてコメントしました。
本学は、昨年度に文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択され、岡山大学長期ビジョン2050実現をこれまでになく加速化させています。総合技術部の活動は、その一翼を担うものとして、今後も失敗を恐れず何度も挑戦を続け、絶えず変化していきます。どうぞご期待ください。
〇岡山大学総合技術部活動報告書第1集(全ページ)
<コンテンツ>
●業務報告
・講習会の開催事例、地域貢献活動(科学啓発活動)事例等の報告
・個人やグループの通常業務の報告
●技術研究報告
・技術業務事例の報告
・研究成果報告
●研修・出張報告
・学会、研修会、講習会等への参加報告
●業績リスト
・投稿論文、講演・発表、受賞及び外部資金獲得の状況
<活動報告委員会メンバー>
里本公明(委員長)、植木英雄、田代雄一、中川良美、信定弘美、北條優子
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室
TEL:086-251-8802
総合技術部HP
岡山大学総合技術部活動報告書第1集を発行~創部1年目の実績と地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として長期ビジョン2050実現に向けた歩みを紹介~
2024年07月05日