国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

JSPS主催「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」に那須学長が登壇~わが国の研究大学の山脈(PEAKS)形成のために、「競争」から「共創」への転換で社会変革を!~

2024年07月11日

 7月5日、日本学術振興会(JSPS)主催・文部科学省共催の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」が東京都千代田区の丸ビルホールにおいて、オンライン配信併用で開催され、約1000人が参加しました。本キックオフシンポジウムでは、昨年度に採択された12大学(国立9大学、公立1大学、私立2大学)がそれぞれの取り組みを発表。本学からは那須保友学長が登壇しました。
 那須学長は、6月20日に本学にて開催した「第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッション」における資料をベースに発表。「地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学~持続可能な社会を実現させる10年構想~」という題名のもと、本学が目指す岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、J-PEAKSの趣旨に共感し、これをビション実現、加速のひとつの手段として用いること、さらに「社会変革」をキーワードに全学を挙げて取り組みを戦略的に推進している点などを紹介しました。那須学長は、「今日も発表で『社会変革』という点を挙げていますが、社会変革という変化をもたらす組織である岡山大学は、まず自分自身(大学)の組織・制度の変革なくして、社会変革の実現も研究大学への昇華もあり得ないと考えています。この機会をラストチャンスと捉えて、私たち大学自身が大きく変わらなければ、J-PEAKSの事業も岡山大学ビションの実現もうまくいかないと考えます。この点を強く心に留めて、各取り組みを推進していきます」と、聴衆に熱く語りかけました。
 シンポジウム後には情報交流会が開催され、那須学長とともに参加した本学J-PEAKS担当の佐藤法仁副理事・副学長・上級URAや研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課の河本雅紀課長、同課の山本聖二専門員らが、シンポジウム参加者らと意見・情報交換を積極的に行いました。参加した山本専門員は、「わが国全体の研究力強化と社会変革を目指すJ-PEAKSにおいて、採択大学等のコアメンバーと交流できたことは貴重な機会でした。さまざまな気づきを得るとともに、関係機関のネットワークを構築することができて大変有意義でした」とコメント。本学は、今後もJ-PEAKSの一翼を担う研究大学として、関係機関と連携・共創しながら、岡山大学ビジョンの実現を力強く進めていきます。
 本学はJ-PEAKSにおいて、これまでのしがらみや習慣・慣例などを廃して、「共にできることは共に」をもとに、他大学・研究機関のことを“自分事”として取り組みます。この行動が私たちをありたい未来の姿へ加速させるだけではなく、わが国の研究大学の山脈(PEAKS)を形成すること、そして社会変革を生み出すことにもつながると考えるためです。また、今回のJ-PEAKSキックオフシンポジウムと情報交流会も新たなシナジーを生む場となりました。この機会を大切にし、採択大学同士の「競争」ではなく「共創」をもとに活動していきたいと考えています。今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化、そしてJ-PEAKS採択大学の挑戦にご期待ください。


〇那須保友学長のコメント
 今回のキックオフシンポジウムの場を提供いただいた日本学術振興会と文部科学省の関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。冒頭にあいさつをいただいた盛山正仁文部科学大臣の言葉にあった『大学における戦略的経営の推進』は、本学の組織・制度改革なくしてJ-PEAKS事業の成功と本学のビジョン実現の達成なしという考えと一致しており、本学の取り組みを後押しするものでした。また、シンポジウムで紹介された各大学の取り組みは、本学にとって大変刺激的であり、ワクワク・ドキドキする内容でした。また関係機関からのあいさつ、基調講演を拝聴し、私たちは大きな責任を担っているとともに、それ以上の大きなチャレンジする機会を頂戴したというポジティブな気持ちが増しました。情報交流会でも、特に若手の大学関係者の皆さんと大いに交流できたことは、私にとって新しい出会いであり、苦境にある国立大学法人や研究力低下が叫ばれているわが国において、ともに変革を成す同志が見つかり、とても心強く感じました。
 これまでの経験から、ある面においてどうしても各大学が取り組みを「競争」しあう点があり、それが目に見えない足の引っ張り合いやマイナス、ネガティブな雰囲気などを生み出し、気が付けば世界からどんどん遅れを取っている状況になっていた感があります。採択大学同士が目指す方向性を明確にし、「共にできることは共に」という共創の精神で、本学も他大学とともにわが国の研究大学の山脈(PEAKS)を形成していきたいと思います。引き続き、J-PEAKS採択大学の絶え間ない変革への挑戦にご期待いただくとともに、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


<参考1>
令和6(2024)年7月5日開催「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」チラシ(日本学術振興会)


<参考2>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~(2023年12月25日)
岡山大学広報「いちょう並木」Vol.105発行 ~地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)採択特別企画 世界に誇れる研究大学の山脈を築く~(2024年3月29日)
第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションを開催~わが国の研究大学の山脈を築くためのシナジーの種をまく~(2024年6月20日)


【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議
(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課)
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
      ※@を◎に置き換えています。

年度