本学技術統括監理本部を構成する組織のひとつである総合技術部は、7月5日にきびプラザ(岡山県加賀郡吉備中央町)で開催された岡崎嘉平太記念館「令和6年度わくわく科学塾」に出展しました。吉備中央町にある全10校の児童約100人が集まり、「入浴剤を作ろう」「スライムを作ろう」「ペットボトル万華鏡を作ろう」「星箱を作ろう」「人工いくらをつくろう」「クロマトアートでしおりを作ろう」「ストローとゴムで作ってみよう」など、出展されたブースを思い思いに体験しました。
「入浴剤を作ろう」では重曹やクエン酸を使用し、それぞれ好みの色や形の入浴剤を作りました。完成したばかりの入浴剤は壊れやすいので、慎重に容器に入れて持ち帰りました。
「スライムを作ろう」では、のりとホウ砂溶液で大好きなスライムを作りました。製作後も友達と一緒にスライムの感触を楽しんでいました。
「ペットボトル万華鏡を作ろう」では、ペットボトルやビーズを使用して本格的な万華鏡を作りました。できあがった万華鏡を覗きこみ、光の反射によって生み出される模様を楽しみました。
「星箱を作ろう」は望遠鏡を使って撮影した惑星の写真を使用し、アクリルボックスの内側からライトで照らすと貼り付けた写真の惑星が輝いて見えるというものです。完成後は暗室の中で確認し、普段肉眼では見ることができない惑星の形を見ました。
「人工いくらをつくろう」では、化学反応で生まれる色とりどりのいくらの粒を作りました。わくわくした表情で色を選び、溶液をスポイトで垂らして自分だけのいくらを作りました。
「クロマトアートでしおりを作ろう」では、コーヒーフィルターに水性ペンで点を描いて、スポイトで水を垂らしてしおりの柄を作りました。色の分離や広がりを真剣に見つめながら少しずつ水を垂らしました。
「ストローとゴムで作ってみよう」はストローと輪ゴムで正八面体を作る体験でしたが、低学年の児童には少し難しかったようで、手軽にできる正四面体を作りました。和気あいあいと楽しく作ることができました。
上記のテーマに加えて、本学工作センターで製作し、切削加工ドリームコンテストに出品した金属加工品も展示しました。ジャイロスコープなど、普段なかなか目にすることのできない金属加工品に児童らは目を輝かせていました。
今回初めて地域貢献活動に参加したテクニカルリサーチャー(TR)の市川航輔さんは「吉備中央町の小学生にさまざまな実験を体験してもらい、小学生ならではの純粋な喜びや驚きは技術者や研究者にとっての原点であると感じました。また機会があればぜひ参加し、科学の面白さを伝えたいと考えています」とコメントしました。また、今回の活動について総合技術部本部長である佐藤法仁副理事・副学長・上級URAは「今回のイベントは、総合技術部の活動のひとつであり、科学リテラシーの普及やワクワク・ドキドキする科学への好奇心の醸成などを進めています。子どもたちが“科学に触れる”機会を数多く提供することは、大学の重要な役割のひとつでもあります。また子どもたち次世代の人材育成だけではなく、対応する技術職員らのサイエンスコミュニケーションのスキル等を磨くうえでも重要な機会とも言えます。地域の中核となる研究大学である岡山大学として、今後も地域とともに歩みを続け、科学技術・イノベーションの振興を行っていきます」とコメントしました。
同部の地域貢献・科学啓発活動は、本学工学部の共催により実施しており、今後も子どもたちが科学に興味を持ちワクワク・ドキドキ楽しんでもらえるような取り組みを継続していきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学、そして総合技術部の活動にご期待ください。
【本件問い合わせ先】
総合技術部 地域貢献ワーキンググループ
E-mail:tech-demae◎okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
総合技術HP
総合技術部が岡崎嘉平太記念館「令和6年度わくわく科学塾」に出展
2024年07月25日