2月26日、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)採択大学と文部科学省との政策懇談会がオンラインで開催されました。政策懇談会には、昨年度J-PEAKSに採択された本学を含めた12大学に加え、今年度新たに採択された13大学の計25大学が参加しました。
政策懇談会では、文部科学省から採択大学へ向けてさまざまな事業の説明が行われた後、採択大学における取り組み共有として、金沢大学と本学から取り組み紹介が行われました。
那須学長は、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)における岡山大学の挑戦~広報(情報)戦略による組織・制度改革~」と題して発表。本学では学内広報(情報)を用いて、ありたい未来の姿に向けた「行動変容」と「意識改革」を促していることについて紹介しました。また、教職員一人ひとりが広報を行い、どのような小さなことも記事化しホームページに蓄積すること、ホームページを情報のデータベースとして活用し、資料作成時の労力削減等の効率化にもつながっている点などについても紹介しました。
発表後の質疑応答では参加大学から「広報による行動変容の事例」、「職員や学生に対してどのようなメッセージを発信しているか」、「J-PEAKS事業に関連の少ない部署に対して浸透させる方法」など、多くの質問が寄せられ、本学の発表を興味深く聞いていただけたことがうかがえました。
J-PEAKS事業では、目指す研究大学群形成のため、国内大学同士の『競争』から『共創』へと変わらなければなりません。本学では、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向け、J-PEAKSの趣旨に共感してこれを活用し、さまざまなステークホルダーとともに研究力強化・イノベーション創出戦略だけでなく、それを後押しする制度改革や組織風土改革を強力に推進しています。今後も地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の絶え間ない変化、そしてJ-PEAKS採択大学の挑戦にご期待ください。
○那須保友学長からのコメント
今回の政策懇談会の場で発表させていただいたこと、関係する皆さまに厚く御礼申し上げます。広報は情報であり、情報はあらゆる戦略の基ともなります。広報を軽視する組織は、情報戦で後手に回ると思います。また広報活動においては、広報と宣伝、ブランディングの役割を明確に区別し、閲覧数、広報換算額といった指標に過度に依存するのではなく、広報の本質的な目的を見据えた戦略が重要だと考えます。広報は組織として意識・行動変容を生み、かつ社会がその広報(情報)をもとに社会課題解決や新しい価値を創出できるようにする、ひとつの手段と考えます。
本学では広報戦略のノウハウを他大学と共有し、社会変革を成す研究大学群の形成に役立て、我が国の科学技術・イノベーションを盛り上げていきたいと思います。引き続き、J-PEAKS採択大学群の取り組みにご期待ください。
○地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)における岡山大学の挑戦~広報(情報)戦略による組織・制度改革~(那須学長発表資料)
<参考>
・文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
・岡山大学広報「いちょう並木」Vol.105 -J-PEAKS採択特別企画 世界に誇れる研究大学の山脈を築く-
・第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションを開催~わが国の研究大学の山脈を築くためのシナジーの種をまく~
・JSPS主催「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」に那須学長が登壇~わが国の研究大学の山脈(PEAKS)形成のために、「競争」から「共創」への転換で社会変革を!~
・那須学長が文部科学省主催シンポジウムに登壇 J-PEAKSでの本学の挑戦を紹介
・J-PEAKS MONTHLY DIGEST(岡山大学J-PEAKS月刊ニュースレター)
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議
(担当窓口:研究・イノベーション共創管理統括部研究協力課)
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)採択大学と文部科学省との政策懇談会で那須学長が取り組みを発表
2025年03月07日