本学は、8月19日に開催した定例記者発表において「国立大学法人岡山大学の人事基本方針について2~指標を用いた研究業績の評価への対応~」について公表しました。
本学は、4月22日の定例記者発表において「国立大学法人岡山大学における人事基本方針」を公表し、同指針の中で「研究業績に関する基準については、原則として文部科学省の『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』の一角を担う研究大学の教員として、クリアすべき定量的指標及び研究の質を客観的に示す指標を、分野の特性等も踏まえ盛り込むものとする」としていました。
その後の検討において「研究大学(J-PEAKS採択大学)」の教員に求められる研究業績とは何か」、「論文は数の評価に加えて、質の評価も必要ではないか」、「多様な研究分野をそれぞれどのように評価するか」などの課題点を検討しました。各指標には一長一短あり、単一の指標で研究業績を適切に評価できるものではないことから、複数の指標の組み合わせやピアレビューにより、総合的かつ正確な業績評価が必要であること、さらには発表年(最近の成果か、過去のものか)等、現在の研究者としてのアクティビティの評価や研究大学(J-PEAKS採択大学)の教員として求められる業績レベルを常に意識しながら、より高い指標を設定して個人の研究業績を客観的に測ることとしました。またそれらを通して、本学の研究分野の強みを明確にしていきます。これらの方針に基づき、令和7年12月頃までに各部局等における評価指標・基準の検討などを行い、令和8年度実施の人事から適応する予定です。
国内の多くの大学・研究機関等が、公募時に明確な基準を公開していない実情の中で、本取り組みによる波及効果として、公募(昇任を含む)の際、指標による基準を明記することで、応募者が事前に適合しているかを自己判断することができます。また若手研究者らが今後のキャリアを描きやすくする点もありますです。
また、現在の公募(昇任を含む)の申請書の「研究業績欄」は、申請者の「主観的」で、これまでの研究業績を羅列している場合が多くあります。これを、指標を用いたものに変更していくことで「客観的」な点を高めていくこと。さらには、これまでの研究業績を大切にするとともに、「直近○年」などの期間を区切り、「アクティビティ」の点も確認することで「きちんと結果を出し続けている者が報われる組織」という、当たり前を確実にすることなどができます。
本学は、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の大学として」のみならず、それ以前に「研究大学として至極当然のこと」をきちんと実施していきます。研究をもとにさらなる基礎研究・応用研究へ。研究をもとに教育・人材育成へ。研究をもとに最新医療へ。研究をもとに社会貢献へ。そして、研究をもとに社会変革へ。「研究大学」として、すべての源泉を“研究”に重きを置く組織・制度へと昇華させていきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。
〇那須保友学長のコメント
私たちは、わが国の研究大学群を担う大学として、「当たり前のことを当たり前に実施」しています。「当たり前」のことを実施する困難さもありますが、研究大学としての岡山大学、そしてわが国の科学技術・イノベーションの振興等のあり方を真剣に想う皆さんとともに、協働していきたいと思います。そのために人事基本方針を、戦略を持って実施しています。
前回の「人事基本方針」の公開では、学内外を良い意味で“ざわつかせる”ことができました。そのおかげでさまざまな意見の収集ができ、今後の取り組みにも多いに役立ちました。今後もざわつかせて行きたいと思います。そして、そのざわつきが無くなった時が「当たり前」になったということかもしれません。
私たち岡山大学は、研究大学として生きていく覚悟を決めています。それは何よりも岡山大学長期ビション2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現を目指すためのより良い手段として捉えています。今後も地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦にご期待ください。
<参考>
・国立大学法人岡山大学の人事基本方針について2~指標を用いた研究業績の評価への対応~(2025年8月定例記者会見:学長発表)
・地域中核・特色ある研究大学の強化と岡山大学ビジョン2050の実現にむけて「人事基本方針」を公開しました
【本件問い合わせ先】
総務部人事課
TEL:086-251-7024
E-mail:abd7055◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
岡山大学の人事基本方針2~指標を用いた研究業績の評価への対応を進めます~
2025年08月27日