本学が事務局を務める「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」は、10月17日、「カーボンフットプリント起点の価値創造ワーキンググループ(CFP Nexus WG)」の第3回ワーキングを、岡山大学共創イノベーションラボKIBINOVEにて開催しました。
CFP Nexus WGは、カーボンフットプリント(CFP)を起点に、地域企業の競争力強化やGX(グリーントランスフォーメーション)の実現を目指して、産学官金が連携して定期的な意見交換と実証活動を進めています。当日は、オンラインを含め、企業関係者や研究者、学生、金融機関など約40人が参加しました。
冒頭では、新メンバーの紹介に続き、岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部の舩倉隆央副本部長より、本ワーキングの趣旨説明がありました。
続いて、中電環境テクノス株式会社 事業推進部 カーボンニュートラルグループの高田舜也氏より、同社の脱炭素支援サービスについて紹介がありました。同社は、省エネ診断、CO₂排出の可視化、SBT認定支援、カーボン・オフセット支援などを通じ、企業の脱炭素経営を総合的にサポートしています。特に地域企業との連携を重視しており、本学が推進する「カーボンフットプリントチャレンジ」にも協働して取り組んでいることが紹介されました。高田氏は、「CFP Nexus WGを通じて、CFPを起点とした多様な価値創出事例に触れ、皆さまと共に取り組みを地域全体に広げていきたい」と話しました。
また、本学からは、経済学部の学生が岡山県商工会連合会およびシバムラグループと連携して取り組む「カーボンフットプリントチャレンジ」や、株式会社サンラヴィアンとのCFP表示に向けた取り組みについて、学術研究院社会文化科学学域(経済学)の天王寺谷達将准教授より報告がありました。
最後に、舩倉副本部長から「消費者にとってわかりやすいCFP表示の在り方」をテーマとした議題提供があり、活発な意見交換が行われました。今回のワーキングでは、単なるCO₂排出量の算定にとどまらず、CFPを出発点とした新たな価値共創に向けた動きが一層明確になりました。
本学は今後も、地域企業や支援機関とともに、実践的な脱炭素化とイノベーションの推進に取り組んでいきます。
※カーボンフットプリントとは、製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO₂排出量に換算し、製品に表示された数値もしくはそれを表示する仕組みのことです。
出典:カーボンフットプリント ガイドライン(経済産業省・環境省)
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【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創機構 舩倉
TEL: 086-251-7151
E-mail:co-creation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。
「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ (CFP Nexus WG)」第3回WGを開催
2025年11月04日