本学は4月17日に開催した定例記者発表(学長発表)において、「岡山大学シニア・ミドル研究者支援パッケージ第1弾「岡山大学栄誉教授・卓越教授の新設」~75歳まで定年延長し、研究活動が続けられる制度~」を公表しました。
本学はこれまで、特に若手研究者の総合的な支援である「岡山大学若手研究者育成支援パッケージ」を運用して来ました。例えば「岡山大学研究教授・研究准教授制度」は、優れた研究業績を有する若手研究者のへ全学を挙げた支援のひとつとして、「准教授」が独立した研究代表者(PI:Principal Investigator)として活躍することを促進するため、研究教授の称号と研究費配分や研究活動の充実などのインセンティブを付与する「研究教授制度」を2018年度から実施しています。また、2020年4月からは、講師と助教を対象とした「研究准教授制度」を実施しています。これら称号付与者はデータ的にも高い研究成果の発表と昇任への道を進んでいます。
このように「准教授に対する研究教授制度」、「助教と講師に対する研究准教授制度」、「学位取得後すぐやポスドク等を対象に研究に注力するための研究助教制度」などの制度はありましたが、「教授に対する制度」はありませんでした。
今回は教授を対象に、優れた研究業績等を有する者を対象として「卓越教授制度」、そして卓越教授を3回更新することによって授与される「栄誉教授制度」の2つを新設しました。
卓越教授は、認定されると2年間有効です。この間は間接経費のインセンティブ付与や管理運営業務の負担軽減などを行います。卓越教授の認定を3回授与(連続である必要はなく計3回:6年)され、かつ本学名誉教授の付与資格をクリアしている場合には、栄誉教授の称号付与の権利を得ます。
栄誉教授は、本学での退職が65歳から75歳へと延長されるため、実施的な定年延長となります。また現在の給与や研究室主宰は継続されます(5年目に中間評価あり)。なお研究室に配置されている准教授などは教授への昇任することも可能であり、「上の者がいるので、下の者が教授になれない」ということはありません。このような制度は、わが国初のものとなります。
今回の新制度について担当の佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAは「本制度の設計には、若手研究者を含めてさまざまな方々へのヒアリング等を実施しました。また40代の教授も増えて来た中で、若手研究者からミドル・シニアへと伴走した全年代の研究者支援体制が必要不可欠です。基準は違えど、どの年代においても万全の支援を行える研究大学として岡山大学は今後も新しい挑戦、変革を続けます」とコメントしました。
本件は、本学が採択されている文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)の取り組みのひとつとして実施しています。すべての年代の優れた研究者らを支援する施策を全国の大学・研究機関等に先駆けてどんどん行っていきます。引き続き、開かれた地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の挑戦にご期待ください。
〇那須保友学長のコメント
時の流れは年齢を重ねるごとに早くなるものかと思います。若手研究者はあっという間にミドル研究者に、ミドル研究者はあっという間にシニア研究者になります。若手研究者支援は「岡山大学若手研究者育成支援パッケージ」のもと、長年実施しており、拡大もしています。本制度によって若手研究者がしんどい思いをすることはないです。若手研究者がいずれミドル、シニア研究者となる際、本学でのキャリアの歩みをより分かりやすく、かつ魅力的にしていくことも大切だと思います。今回の栄誉教授・卓越教授の新設はそのひとつです。現在、栄誉教授の基準をクリアしている研究者は理学系で2人程度おられますが、この数を増やしていけるようにしっかりとシニア・ミドル研究者支援も実施します。
本学は岡山大学研究大学宣言のもと、岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向かって歩みを強めます。どうぞ私たちの取り組みにご期待ください。
<参考>
・岡山大学シニア・ミドル研究者支援パッケージ第1弾「岡山大学栄誉教授・卓越教授の新設」~75歳まで定年延長し、研究活動が続けられる制度~(岡山大学2026年4月定例記者発表:学長定例発表)
【本件問い合わせ先】
研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
岡山大学J-PEAKS HP
岡山大学シニア・ミドル研究者支援パッケージ第1弾「岡山大学栄誉教授・卓越教授の新設」~75歳まで定年延長し、研究活動が続けられる制度~
2026年04月21日