本学、株式会社廣榮堂 およびMS&ADインターリスク総研株式会社 の三者による「きびだんごカーボンフットプリント(CFP)表示」の実証が10月15日、岡山市中区の廣榮堂中納言本店で始まりました。岡山県内で初めて実施した昨年度に続き、2年目となる今回の実証実験では、12月18日までの約2カ月間、CFP表示付きのきびだんごの販売とWebアンケートによる消費者意識調査を実施します。実証実験初日の15日には、学術研究院社会文化科学学域(経済)の天王寺谷達将教授の研究室に所属する学生7人が店頭に立ち、CFPを解説するポスターを展示するとともに、来店客へのインタビュー調査を行いました。
廣榮堂の「元祖きびだんご」と「むかし吉備団子」について、原材料調達から製造、流通、廃棄に至るまでの温室効果ガス排出量を算定したところ、1箱(15個入り)当たり「元祖きびだんご」は766 g-CO₂e、「むかし吉備団子」は638 g-CO₂eとなり、「むかし吉備団子」の排出量が約17%少ないことが明らかになりました。
学生たちが制作したポスターは、これらの算定結果やライフサイクルの各段階における排出量の内訳を分かりやすく図解したもので、木箱の使用や、契約農家が栽培した特別栽培もち米を石臼でひく伝統製法など、商品ごとの特徴が環境負荷にも関係していることを紹介しました。インタビュー調査では、きびだんごを購入する際に重視する点やCFPの認知度などを尋ね、CFPについて説明を受ける前後で、消費者の環境意識や商品選択にどのような変化が生じるかを調べました。
参加した学生は「CFPを初めて聞いたお客さまの一人は、数値の意味を知る機会があると購入につながると教えてくれた。CFPの認知拡大のためにできることを考えていきたいと思う」と初日を振り返るとともに、今後の活動への意欲を示しました。
今年度の実証では、昨年度から実施しているアンケート・インタビュー調査に加え、学生によるCFPの説明活動を新たに実施し、消費者の理解や購買意識に与える効果も検証します。学生による店頭での活動は、12月上旬までの毎週木曜日または金曜日、14時30分から16時30分まで実施する予定です。
岡山の伝統銘菓「きびだんご」を通じて、消費者にCFPを身近に感じてもらうとともに、学生・企業・研究機関が連携して脱炭素社会の実現を目指す本取組は、中小企業におけるCFP表示の先進的なモデルとして、全国への展開も期待されます。
○カーボンフットプリント
カーボンフットプリントとは、製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出されるGHGの排出量をCO2排出量に換算し、製品に表示された数値もしくはそれを表示する仕組みのこと。
出典:カーボンフットプリント ガイドライン (経済産業省、環境省)
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きびだんごCFP表示実証、2年目が始動! ~学生によるポスター展示と店頭インタビューでCFPを身近に~
2026年10月21日