フィブリノーゲン量 fibrinogen
臨床的意義
フィブリンゲンは急性期反応蛋白の代表的な一種であり、種種の刺激(感染症、悪性腫瘍など)によって一過性の急激な増加または慢性の持続性の増加を示すことがある。減少は、肝での産生不良およびDICなどによる消費亢進による。また、先天性無フィブリンゲン血症などもある。
測定機種: 測定機種: CS-5100(シスメックス株式会社)(平成26年3月24日より)
ACL TOP(三菱化学ヤトロン社)(平成18年1月10日より平成26年3月23日まで)
STA(ロシュ・ダイアグノスティック株)(平成18年1月9日まで)
STAコンパクト(ロシュ・ダイアグノスティック株)(平成18年1月9日まで)
基準値: 200〜400 mg/dL(平成26年3月24日より)(添付書引用)
157〜390 mg/dL(平成18年1月10日より平成26年3月23日まで)
150〜450 mg/dl(平成18年1月9日まで)
相関
y=1.047x+18.835 r=0.968 n=145 x:旧試薬 y:新試薬(平成18年1月9日)
異常値を示す疾患
高値疾患: 感染症 ・ 悪性腫瘍 ・ 膠原病 ・ 糖尿病 ・ ネフローゼ
低値疾患: 先天性フィブリノゲン欠損症 ・ DIC ・ 肝硬変 ・ 肝癌
検体採取・測定条件: 3.2%のクエン酸ナトリウム入り試験管にクエン酸ナトリウム1血液9の割合で採血し,転倒混和を5〜6回繰り返した後,すみやかに提出する。
生理的変動: 生理的変動として新生児は減少傾向であり,高齢者,妊娠末期, エスト ロジェン製剤内服者,運動後などでは高値傾向が見られる。
関連項目
プロトロンビン時間(PT)
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
FDP
CRP