A型肝炎ウイルス抗体, HA抗体(hepatitis A virus antibody)


測定法: EIA法

外注会社:OML

臨床的意義
 A型肝炎ウイルス(HA)はピコウイルスに属するRNAウイルスで,A型肝炎は流行性肝炎とも呼ばれ,主として糞便を介して食物,飲料水から経口感染により発熱,全身性倦怠感を初症状として発症する急性肝炎の病原ウイルスで,季節(冬から春)あるいは地域的な流行が見られる。HA抗原は,感染初期に一過性に血中や便中に出現するが,日常検査は血中の抗体検査を行う。意義としては,A型肝炎の診断と感染の既往の有無である。しかし,B型肝炎に比べ経過が短く,一般的に予後は良く慢性化するものはない。なお,糞便中の抗体はIgA型である。

異常値を示す疾患
高値疾患: A型肝炎

基準値: 陰性

採取容器:茶)生化学一般用分離剤入り試験管

関連項目

AST(GOT)
ALT(GPT)
ALP
γ−GT(γ−GTP)

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