研究室配属を希望される学生さんへ
コンピュータ技術の急激な発展に伴って,ロボットが期待されるようになっています. ソフトウェア技術の進化は早く色々なことができるようになってきていますが,ハードウェア技術にできることはまだまだ限られています.ロボットのハードウェアは,モータ,センサ,機構,回路など要素技術の集まりです.ロボットが今まで以上によく動くためには,センサやアクチュエータなど要素技術の研究開発が欠かせません.そこで私たちは,新しいセンサとアクチュエータを創るために,アイデアを出すことから始め,どうすればその性能が向上できるかを研究し,さらにロボットに組み込んで素早く精度よく制御や計測する方法を開発しています.世界で初めての新しい部品の技術を生み出すことに興味がある学生さんや,これまでに無かったようなロボットの開発にチャレンジしてみたい学生さんは,ぜひ一緒に研究しましょう.
配属の希望方法
本学3年生の学生さんは,メカトロニクスシステム学研究室(真下教授)を選んでください. また,高専専攻科や他大学の方で,大学院からの進学希望者は,問い合わせください.機械系,電気系,情報系が主ですが,生物系や医療系など異分野からの参加も歓迎です.
もし配属になれば
研究とは,本来,勉強と遊びが一体化したものだと思います. 研究は,勉強して,実験して,先生に報告するだけではありません. 仲間たちと新しいモータについて語り合ったり,Youtubeで海外のロボットを視聴したりすることも研究です. 空想にふけることや夢を語り合うことも研究と言っていいでしょう.自分で考えた実験装置を作ることはプラモデルを作るよりも数倍面白いし,自分で考えた実験をすることはゲームをするよりも数倍面白い,と私は思います. この面白さにはまって,私は,博士課程に進み,大学教員になる道を選びました.仕事と趣味の境界線が無くなってしまったので,食事と睡眠の時間を除いてずっと研究していました. そのような面白さを経験してみてもらいたいと思っています.
また研究も進んでくれば,博士課程進学も選択肢に入れてほしいと思っています. 私が研究者として胸を張れることは,IEEE(国際電気学会)やASME(米国機械学会)などの有名論文誌に,研究成果をまとめた論文を投稿し,数多く掲載されてきたことです. これは,研究のアイデア,研究の内容,論文の体裁が,それなりに高い評価を受けたということでもあります. 私は,博士課程に入って,大きな夢を持って頑張ったことで,こういうことができるようになりました. ですから,博士課程の学生の教育は,私が大学教員として最も力を入れたいことです. (夢は少しくらい大きい方が,それに向かって努力することになるので,いいと思っています.)
この研究室での経験をもとに,将来,皆さんが色んな世界で活躍する日が来るのを今から楽しみにしています.
真下智昭 2022年5月1日
追記
研究室の見学は,2月中旬に学科で行われる見学会で対応しますが,それ以外の希望者は下記Eメールアドレスまでご連絡ください.
mashimo -at- okayama-u.ac.jp