フレキシブル超音波モータ

 

 

ヒトとロボットが安全に接するため、また生物型ロボットを動かす筋肉として、人工筋肉(ソフトアクチュエータ)の開発が望まれています。しかし従来のソフトアクチュエータは、空気や熱によって動作するタイプが一般的で、応答性や位置決め精度に問題がありました。そこで我々は、超音波モータと呼ばれる、応答性や位置決め精度に優れたモータの出力軸に柔らかいコイルばねを用いることで,全く新しいソフトアクチュエータの開発を行っています.従来のアクチュエータに比べて,1-2桁ほど高い応答性や位置決め精度を示し,また回転動作と直動動作を同時に発生できるユニークな特徴を持っています.さらに,非常にシンプルな構造を有するため数mmサイズまで小型化が見込まれます.

 


 

業績

A. Kanada, T. Mashimo, K. Terashima,”Flexible Ultrasonic Motor using an Output Coil Spring”, IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems (IROS), pp. 5616-5621, 2017.