国立大学法人 岡山大学

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山田浩司准教授(医)がAMED「令和4年度新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に採択

2023年05月26日

 本学学術研究院医歯薬学域(医)生化学分野の山田浩司准教授が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「令和4年度新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る追加公募に採択されました。
 同事業は、治療薬などの国内での利用可能性を確保すべき感染症、いわゆる「重点感染症」に対する研究開発を支援するとともに、国内外で対策が必要な感染症について、患者及び病原体に関わる疫学調査、病原体のゲノム及び性状・特性等の解析、病態解明などの基盤的研究から実用化に向けた開発研究までを継続して推進することにより、総合的な感染症対策の強化を目指すものです。
 今回、山田准教授は「感染症対策の強化に必要な基盤技術の創出に関する研究」(一般枠)において、32件の応募から4件という非常に競争率の高い中で採択を受け、「マラリア原虫細胞分裂機構をターゲットとする新規創薬基盤の創生」の研究開発課題名のもと本年度研究チームを率いることになります。
 今回の採択を受けて山田准教授は、「マラリアはエイズ、結核と並ぶ世界3大感染症の一つとして知られており、多くの人命を奪っている寄生虫感染症です。最近、薬剤耐性マラリア原虫の発現により、新規抗マラリア薬の開発が喫緊の課題となっています。本研究は、生化学、細胞生物学の手法に加えて、クライオ電子顕微鏡、高速原子間力顕微鏡などの最先端の観察機器を使った解析アプローチにより、マラリア原虫の細胞分裂メカニズムを解明し、それを抑える新規の抗マラリア創薬基盤を作ります。研究代表者として、愛媛大学、名古屋大学、早稲田大学との共同研究をとりまとめ、本事業を遂行していきます」とコメント。今後の研究活動に意欲を見せました。
 今後も本学は、強みのひとつである医療系研究分野の更なる強化促進を図り、研究力向上・イノベーション創出を加速させていきます。山田准教授をはじめ、今後も地域中核・特色ある研究大学である岡山大学にご期待ください。
 なお、本件は2023年5月10日にAMEDのホームページに掲載されました。

【本件問い合わせ先】
学術研究院 医歯薬学域(医)生化学分野 准教授 山田浩司
TEL:086-235-7125
FAX:086-235-7126
E-mail:hiroyama◎md.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えて下さい
http://www.okayama-u.ac.jp/user/biochem/index.html

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