本学総合技術部設計製作・社会基盤技術課の堀格郎課長が、テクニカルマスター(TM)に認定され、3月11日に東京工業大学で開催された「令和5年度TCカレッジ認定式」に出席しました。2021年6月にTCカレッジが開校して以来、同カレッジを主導している東京工業大学以外からは、初めての認定者です。認定式では、江端新吾TCカレッジ長、渡邉治オープンファシリティセンター長のほか、来賓の方からもお祝いの言葉が述べられ、TM認定証が授与されました。
TM認定は、TCカレッジのカリキュラムを受講して、必要単位数を取得し、さらに資格や研究会発表等のKPIを達成することで認定されます。今回堀課長は、東京工業大学以外の技術職員では最短となる2年間でTM課程を修了しました。
堀課長は「TM認定証を授与されたことで、2年間の成果を形にすることができ嬉しく思っております。TCカレッジは、業務に直結する専門的な知識や技術を学べるだけではなく、コミュニケーション能力やプレゼンス力も磨ける場です。また、他大学や民間企業の方々と情報交換や繋がりを持つことができるのも大きな魅力です。今後はテクニカルコンダクター(TC)課程に進み、業務の成果等をまとめるTC論文の完成を1年で行い、TC認定を目指したいと思います」とコメントしました。
今回の堀課長のTM認定について、本学の那須保友学長は「本学では昨年度に採択された文部科学省『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』(実施主体:日本学術振興会)の取り組みにおいて、職員の『高度化』を実施しており、従来『先生』と呼ばれる教員が担っていた役割、役職を技術職員などへの置き換えを進めています。諸規則などの改正による大学法人全体としての推進は必須ですが、何よりも技術職員自身が自分事として先頭に立ち、物事を牽引していく思考と能力を持つことが重要です。今回の堀課長の認定はそのひとつであり、彼に続く人材を多く輩出し、職員の高度化を着実に進めます。どうぞ堀課長をはじめ、技術職員らの取り組みにご期待ください」とコメント。さらに総合技術本部長を務める佐藤法仁副理事・副学長・URAは「今回の堀課長のTM認定に関わった多くの方々に厚く御礼申し上げます。本学総合技術部のメンバーが能力を伸ばし、成長することは学内的には良いモデル人材であり、学外的には大学が変わっていく姿を見ていただくことにつながると思います。職員らが高度化する中できちんと活躍の場を提供し、かつインセンティブ等を付与することでモチベーションを向上させられるように私ども執行部も自分事として改革に取り組んでいきたいと思います。どうぞ地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください」と今後の抱負も含めてコメントしました。
本学ではTCカレッジに受講生として参加するだけでなく、TCカレッジサテライト校として「医工系TCコース」を令和5年度に開講。本学技術職員を対象に試行実施しました。本コースでは、医学系分野における課題に対して工学的な手法やアイディア、工作などを柔軟に取り入れながら解決・改善できるTCの養成を目指しています。今年度からは昨年度の試行実施のノウハウをもとに、他大学の技術職員にも対象を広げて開催します。
本学総合技術部では、今後もTCカレッジなどを活用して、技術職員らの高度化を戦略的に強化促進します。今後も本学総合技術部は、地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させる研究大学:岡山大学の一翼を担う価値ある存在となるようさまざまな取り組みを進めていきます。どうぞご期待ください。
【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 事務室
E-mail:sougougijutsubu◎adm.okayama-u.ac.jp
※◎を@に置き換えてください。
総合技術部の堀格郎課長がテクニカルマスターに認定~東京工業大学以外ではTCカレッジ開校以来初!本学における職員の「高度化」を推進~
2024年04月12日