自ら進化し続ける技術者集団!
高い専門技術と知識を有する技術職員を組織化
高い専門技術と知識を有する
技術職員を組織化
岡山大学は2023年度から「岡山大学総合技術部」を始動しました。
研究者らとともに課題解決を担うパートナーとして重要な存在であり、
高い専門技術と知識を有する技術職員を組織化した全学組織

更新履歴
- 2023/11/6 NEW
- 医学系技術職員の資質・能力向上を目指して「第81回(旧)医学部技術部研修会」を開催
- 2023/9/14,9/15
- 本学総合技術部が「技術系・英語研修 in 岡山」を開催
- 2023/08/23
- Webサイトを公開しました。
- 2023/8/21
- 本学総合技術部が夏休みの思い出作りのお手伝い 「かいのきわくわく体験教室2023」を開催
- 2023/8/8
- 本学総合技術部が「小学生のための工学実験教室2023」を開催
- 2023/8/3
- 本学総合技術部が地域の子ども達に科学を届ける「わくわく体験教室2023 in 灘崎公民館」を開催
- 2023/8/1
- 岡山大学広報「いちょう並木」Vol.103を発行
- 2023/7/21
- 「科学で輝く!発見の夏!」本学総合技術部が「おもしろ体験でぇ~」出展
- 2023/7/4
- 中村有里技術専門職員が「中国・四国工学教育協会賞」を受賞
- 2023/6/21
- 総合技術部が山口大学総合技術部と意見交換を行いました。
- 2023/6/19
- TCカレッジ岡山大学サテライト校「医工系コース」開講しました。
- 2023/6/11
- 総合技術部が大学コンソーシアム岡山主催「日ようび子ども大学in京山祭」に出展しました。
- 2023/4/26
- 総合技術部技術職員がTCカレッジ入学式とオリエンテーションに出席しました。
- 2023/04/03
- 総合技術部キックオフミーティングを開催しました。
岡山大学 総合技術部について教えてください
那須 保友 (NASU Yasutomo, M.D.,Ph.D.)
国立大学法人岡山大学 第15代学長(第5代法人の長)
岡山大学総合技術部は、これまで各部署において個別に勤務していた技術職員を全学組織として戦略的に一元化し、さらに新しい規則や職階等を設け、2023(令和5)年度から新たに始動しました。
国立大学法人における技術職員を取り巻く環境は、昨今の大学改革の大きな波などもあり、急激に変化しています。私が学長に就任した際に掲げた「不易流行」において、刻一刻と変化していく「流行」の波がこの急激な変化とも言えます。時代の変化などを素早く感知し、将来の有りたい姿をバックキャストし、今を絶えず変化させていくことが技術職員には求められています。総合技術部の発足以来、技術職員自らが思考・行動し、さまざまな点を変化させています。私は学長として、総合技術部の変化を素早く取り上げ、流行の波に乗り遅れない、または新たな波を起こせるようにしっかりと執行部メンバーらとともにマネジメントしていく所存です。
また、これまでの変わらない「不易」においては、技術職員の専門能力の高度化やマネジメント能力の強化など、スキル形成が必要です。さらにこのスキルは従来の各部署で磨かれていた専門能力だけではなく、機器共用(コアファシリティ)やスタートアップ・ベンチャーなど技術から融合領域・他分野に能力を発揮できることが重要です。これらの点は地域中核・特色ある研究大学である岡山大学の基盤を形成するものでもあり、また社会変革を推進していくうえでも強く求められるものです。今後、しっかりと総合技術部の強化推進を進めていきます。
これからの岡山大学総合技術部の活動にご期待ください。

佐藤 法仁 (SATOH Norito, Ph.D.)
国立大学法人岡山大学 総合技術本部長
(研究・産学共創総括担当副理事・学事担当副学長)
岡山大学総合技術部は80名を越える技術職員の組織であり、地域中核・特色ある研究大学である岡山大学を支える高い技術力を有した職員が戦略的に全学配置されています。研究者のパートナーとして技術から研究活動を支えるとともに、高い専門能力をもとに学内外の教育活動にも積極的に行っています。
大学改革が進む中で、単に岡山大学単体の改革(変化)だけではなく、社会の変革を引き起こすことが重要です。研究者らによる研究・イノベーション創出、教育者らによる人材育成、そしてこれら両方に関わる技術職員の役割は今後さらに重要度を増していきます。岡山大学総合技術部では、絶えず社会や政策動向などにアンテナを張り、先回りして行動を起こせるように組織の強化を進めていきます。
また「技術職員の新たな姿」を描き出すことがとても大切です。例えば国では博士号取得者の就職先として技術職員が挙げられたりしています。岡山大学総合技術部は、これらの動向を取り入れるだけではなく、技術PM(プロジェクトマネージャー)として研究開発を主導する人材やテクノロジー・マネジメントからテック系スタートアップ・ベンチャーの伴走ができる技術経営人材、わが国有数の強みある医療系研究開発を持つ岡山大学病院の叡智を備えた医工系技術職員など、「岡山大学ならではの技術職員の新たな姿」を描き出していく組織運営改革・人材育成などを精力的に進めていきます。
ぜひ岡山大学総合技術の取組、活動へのご支援とご協力を頂ければ幸いです。

組織図


総合技術部長
田村義彦
岡山大学は2023(令和5)年度から全学の技術職員を一元集約化し「岡山大学総合技術部」を始動しました。
技術職員集約化の一番の課題は技術職員の意識の改革だと考えます。これから、大学全体の研究・教育に大きく貢献するには、一方的な指示に従うのみならず研究・教育のパートナーとして個々が主体的に考え大学としての最適値をどう導きだすかというような意識が非常に重要になります。このたびの新組織は大学の生き残りをかけた戦略の一つとして、技術職員が「自ら成長する事が出来る」環境を構築し提供しようという岡山大学の強い決意と意思を明確に示した組織です。総合技術部創設にあたってかかる手間やコストはたんなる“経費”としてではなく、総合技術部人財への“投資”と位置付けられ大きな成長への期待の表れとなっております。
これらの理念を技術職員一人一人が心に刻み精進してまいりますので、これからの活動にご理解ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。
医学系技術課
医学系技術課は、共同利用施設、臨床・社会医学、基礎医学の3グループで構成される。共同利用施設グループ(医学部共同実験室)では、共同利用機器の保守管理及び試料作製等の受託サービス、学内外の研究者に対する利用サポート等を行っている。また、臨床・社会医学グループは臨床系実験の技術支援、法医学関連業務等に、基礎医学グループは、基礎医学教育支援・技術支援、病理標本作製、献体業務等に携わっている。(総勢24名:2023(令和5)年6月現在)

走査型電子顕微鏡

工作センター
設計製作・社会基盤技術課
設計製作・社会基盤技術課は、機械システム、工作センター、環境社会基盤の3グループで構成される。機械システムと工作センターグループは、研究者および学生の研究支援をし、実験装置・機器等の設計製作および技術提供を行っている。環境社会基盤グループは、土木知識をもとに教育・研究活動に関する技術支援を行っている。また、全グループとも実験実習の教育支援にも携わっている。(総勢12名:2023(令和5)年6月現在)
教育支援技術課
教育支援技術課は、薬学系、理学系、化学・生命系、電気・情報系の4つのグループから構成されている。薬学部、理学部、工学部での学部学生の実験実習が円滑かつ安全に実施できるための準備および技術指導を行っており、臨海実験所では臨海実習のサポートを行っている。また医学系の医療教育・教育技術開発も行っている。さらに、学科・コースでの研究支援や運営サポートを適切なスタッフを配置している。津島・鹿田キャンパスおよび牛窓臨海実験所で業務に従事している。(総勢18名、2023(令和5)年度6月現在)

工学部化学生命系 学生実験室(中和滴定)

資源植物科学研究所の圃場でのオオムギ栽培
機器分析・動植物資源技術課
機器分析・動植物資源技術課は、自然生命科学研究支援センター、資源植物科学、山陽圏フィールド科学の3つのグループから構成されている。自然生命科学研究支援センターでは、大型分析計測機器の保守・管理、液体窒素および液体ヘリウムの製造供給、放射線や放射性同位元素および実験動物を用いた研究・教育を支援している。資源植物科学では、共用機器や施設の保守・管理、研究グループの研究や運営を支援している。山陽圏フィールド科学では、作物栽培と家畜飼養の生産現場で研究・教育を支援している。津島キャンパス(岡山農場)、八浜農場、津高牧場、鹿田キャンパスおよび資源植物科学研究所で業務に従事している。(総勢26名、2023(令和5)年6月現在)