国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

TCカレッジ岡山大学サテライト校医工系コース中級カリキュラム「生物系走査型電子顕微鏡(基礎)」を実施

2023年12月28日

 本学総合技術部では、技術職員の「高度専門人材養成」の強化促進を目指し、東京工業大学のTCカレッジサテライト校として、今年度から試行として「TCカレッジ医工系コース」を開講しています。12月8日、本コースの中級カリキュラム「生物系走査型電子顕微鏡(基礎)」を本学津島キャンパスの医学部共同実験室で実施しました。
 協力企業である株式会社日立ハイテクのコアテクノロジー&ソリューション事業統括本部CTシステム製品本部CTソリューション開発部表面構造解析グループの技師が講師として来学し、「岡山大学TCカレッジ 電子顕微鏡実習」と題して、午前は走査型電子顕微鏡に関する講義を、午後は共同実験室に設置している走査型電子顕微鏡(SEM)HITACHI S-4800を使用した実習を行いました。
 受講生は講義の中で、これまでの知識を再確認し、文献などの情報だけでは分かりにくかった内容について理解を深め、実習ではS-4800の機能について説明があり、検出器や加速電圧等の設定による違いを学んでいました。
 受講した総合技術部の楢崎正博技術専門職員は「SEMの原理・構造・性能や観察方法等をあらためて学ぶことができ、また生物系SEM試料作製・観察においての実践的なアドバイスも教えていただきました。習得したことを活用し、より良いSEM画像写真を提供できるように尽力いたします」とコメント。また塚野萌美技術職員は「苦手意識のあったアライメント調整について、実機での説明を受けることができ、大変勉強になりました。日頃から良いSEM写真が撮影できるよう試料調整を心掛けておりますが、今回学んだ試料の特性や観察目的に応じた観察方法の提案もできるよう、さまざまな試料の観察に挑戦していきたいと思います」とコメントしました。
 今回のカリキュラムについて、総合技術本部長を務める佐藤法仁副理事・副学長・URAは「毎日の多忙な業務の中、講師をお引き受けいただいた日立ハイテクの方々に厚く御礼を申し上げます。絶えず最新の知見に触れ、身につけることは技術職員のスキルアップだけではなく、研究者のパートナーとしての技術職員が研究遂行をするうえで重要な点とも言えます。今後、観察の幅が広がり、研究力・技術力の向上に繋がることが期待されます。本学では、技術職員を研究者の『支援者』ではなく『パートナー』と位置づけた岡山大学研究ポリシーを制定しており、研究力・イノベーション創出強化の『当事者』としています。今後も絶えず技術職員とその組織の改革を進めていきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の一翼を担う岡山大学総合技術部をよろしくお願い申し上げます。また、本カリキュラムの実施にあたり、講義・実習内容の考案サポートや実習場所の提供など、共同実験室の技術職員らの協力に深く感謝を申し上げます」とコメントしました。
 本学総合技術部では2024年1月22日に、技術職員の組織化やキャリア形成などを議論するシンポジウム「チーム共用による技術職員組織構築の過去・現在・未来」をハイブリッド形式(本学鹿田キャンパスとオンライン)で開催します。ぜひみなさまのご参加をお待ちしています。


<参考>
TCカレッジ岡山大学サテライト校「医工系コース」開講 ~技術職員の「高度専門人材養成」を強化促進~
研究現場の生の声を聞き技術職員のスキルアップを図るTCカレッジ「医工系コース」での研究室見学を実施
医学系技術職員の資質・能力向上を目指して「第81回(旧)医学部技術部研修会」を開催


【本件問い合わせ先】
岡山大学総合技術部 医学系技術課(医工系コース コース担当) 阿部匡史
TEL:086- 235-7125
E-mail:tabe◎md.okayama-u.ac.jp
    ※◎を@に置き換えてください。
HP:岡山大学総合技術部

年度