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リチウムイオン電池の社会実用化に迫る-革新的新産業創出ワークショップを開催

 本学研究推進産学官連携機構産学官融合センターは、岡山大学の強みのひとつ、「光技術分野」をさらに強化し、産業界との連携による社会実用化と新産業創出を探索しようと3月24日、「革新的新産業創出ワークショップ-リチウムイオン電池の社会実用化に迫る」を岡山市内で開催しました。
 リチウムイオン電池は、携帯電話や電気自動車、人工衛星などの宇宙開発、太陽電池開発といった生活のあらゆる面を支えている基幹技術です。日立マクセル株式会社の上田篤司主幹東北大学原子分子材料科学高等研究機構の一杉太郎准教授ら研究開発の第一人者が、製品開発の現状やビジネスチャンスの開拓、近い将来の実現を目指す実用化研究などについて企業や公設試、大学の立場から紹介。続いて、本学大学院自然科学研究科計測システム工学研究室の紀和利彦准教授が、光技術分野の異分野連携として新しい光であるテラヘルツ光*を用いた新型顕微鏡開発と電池電極観察への応用について講演しました。新産業創出を目指す本ワークショップには、企業関係者や研究者ら約60人が参加。リチウムイオン電池開発のあり方や海外企業に競り勝つ戦略などについて熱心に意見交換を行い、より良い企業間連携がうまれるきっかけになりました。ワークショップを総括して、本学の佐藤法仁リサーチアドミニストレーター(URA)が、「大学に眠る多くのシーズと企業のニーズをマッチングさせるさまざまな取り組みをこれからも継続し、いち早く日本の技術力を用いたリチウムイオン電池の社会実用化と新産業創出が叶うよう、日本の研究力を結集していきたい」と話しました。
 本学では、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業を創出し、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しています。本ワークショップで培った企業間ネットワークを今後の研究大学運営に活かしていきます。
 本ワークショップは、平成25年度本学が採択された文部科学省のCOI STREAM「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」の一環で実施されました。

*テラヘルツ光とは、周波数にして1兆Hz付近の高周波電磁波のことです。レーザー工学・電子工学の発展とともに、そのアプリケーションに注目が世界的に集まっています。近年では、テラヘルツにより生命科学を解明する研究が数多く立ち上がっています。岡山大学でも、紀和准教授(工学部)が独創的なテラヘルツ計測装置を開発し、国内外から注目を集めています。

岡山大学研究推進産学官連携機構産学官融合センター:http://www.orpc.okayama-u.ac.jp/kikou/yuugou_01.html

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構産学官融合センター センター長 准教授 藤原貴典
TEL:086-286-8002

(14.03.31)


講演に聞き入る参加者ら


テラヘルツ光を用いた新型顕微鏡開発を紹介する紀和准教授


セッションの総括を行う佐藤URA


社会実用化と革新的新産業創出について対話するセッション参加者ら