国立大学法人 岡山大学

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新しい医療の実現となるべき知的財産とは 第1回知財フォーラム2015を開催

2015年07月07日

 本学研究推進産学官連携機構知的財産本部と岡山大学病院新医療研究開発センター橋渡し研究部橋渡し研究支援室は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が進める新しい医療の実現とあるべき知的財産について考える「第1回岡山大学知財フォーラム2015」を6月29日、本学鹿田キャンパスで開催しました。
 渡邊裕知的財産本部長・教授が「本年度に新たに設立されたAMEDは、我が国の医療研究開発における中心的役割を果たす組織。これからの新しい医療の実現となるべき知的財産の情報共有の場になれば」とあいさつしました。また医療従事者の立場から、那須保友医療系本部長・大学院医歯薬学総合研究科教授が「AMEDと医療・研究機関の双方には多くの医療従事者が勤務しているが、それぞれの視点は異なることがある。この視点を共有することでより良い医療の実現につながってほしい」と開催概要を話しました。
 フォーラムでは、AMED知的財産部支援グループ浅野英之グループ長代理が「AMEDのご紹介、およびAMED知的財産部の支援体制」をテーマに、個々のプロジェクトで生命、生活、人生の3つのLife(ライフ)を意識したAMEDによる革新的医療開発について講演。また、同部の深澤憲広知的財産コンサルタントは「医療研究分野における特許出願戦略、およびその事例」と題して、外国での研究成果が含まれる場合の出願戦略や新規性や新規性喪失について、具体例を挙げながら紹介しました。参加した医療従事者、教職員、学生、企業などの関係者らとともに、革新的医療の研究開発と私たちの生活・生命の質の向上のあり方について熱心に対話しました。
 本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」を目指しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を精力的に実施しています。今回のフォーラムの成果も今後の研究大学や臨床研究中核病院の運営に活かしていきます。

<昨年度の知財フォーラム>
第1回知財フォーラム2014:大学から新しいグローバル産業創成
第2回知財フォーラム2014:病気→未病→健康 元気ある生活のために
第3回知財フォーラム2014:目指せキャリアアップ

研究推進産学官連携機構知的財産本部:http://www.orpc.okayama-u.ac.jp/kikou/chizai_01.html

【本件お問合わせ先】
研究推進産学官連携機構 知的財産本部
TEL:086-251-8472
岡山大学病院新医療研究開発センター 橋渡し研究部
TEL:086-235-7019

(15.07.07)

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