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Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.22 発行

 本学は3月22日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」Vol.22を発行しました。
 2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年4回発行。国際科学雑誌「Science」を扱うAAAS(米国科学振興協会)のメーリングリストを利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上を推進しています。
 OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行。
 本号では、本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)の大原利章助教らが報告した、血液透析用カテーテルの留置位置事前設置器具を開発について紹介しています。
 血液透析の分野では、人口の高齢化に伴い、カテーテルを用いた透析のニーズが高まっています。このため、「カフ型カテーテル」の留置が行われますが、正確なカテーテルの留置には医師の高度な専門的知識と技術が必要です。内頚静脈から留置するカフ型カテーテルが正確な位置に留置できなかった場合は、脱血部位が浅い腕頭静脈に留置されてしまうと脱血不良を生じます。また、カテーテルの屈曲や出口部が不適切な位置に造設されてしまうと脱送血不良を引き起こします。これらは血栓形成の原因となり、死亡事故を引き起こす恐れがあります。また再留置した場合にも、留置は放射線透視下に行われるため患者の被爆が増え、1本4~5万円程度のカテーテル廃棄に伴う医療費の無駄も発生します。これらの問題を解決するための留置位置事前設置器具の臨床研究を開始しています。なお本研究開発は、重井医学研究所附属病院、特定非営利活動法人メディカルテクノおかやま、有限会社ケイ・テクノ社などとの連携をもとに進めています。
 本学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術としてより早く届けられるように研究を推進していきます。
 なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。

Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture

<Back Issues:Vol.13~Vol.21>
Vol.13:Peptide directs artificial tissue growth (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)松本卓也教授)
Vol.14:Simplified boron compound may treat brain tumours (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)道上宏之助教)
Vol.15:Metamaterial absorbers for infrared inspection technologies (大学院自然科学研究科(工学系)石川篤助教)
Vol.16:Epigenetics research traces how crickets restore lost legs  (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)板東哲哉助教)
Vol.17:Cell research shows pathway for suppressing hepatitis B virus (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)加藤宣之教授)
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授)
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)窪木拓男教授)
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授、中司敦子助教)
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer (大学病院香川俊輔准教授、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)石田道拡医師)


<参考>
Okayama University e-Bulletin://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/

【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp

(16.03.23)


本号で紹介した研究成果を担当した大原利章助教