国立大学法人 岡山大学

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自分の口が健康だと自覚のある大学生は「話す」「食べる」などの口に関わる生活の質が高いことを、3年の追跡調査で明らかに

2019年09月27日

◆発表のポイント

  • 口に関わる生活の質(Quality of Life; QOL)が高いことは、口の中のトラブルのせいで「話しにくい」「食べにくい」といったことがない状態を意味します。
  • 大学入学時に自分の口が健康であると自覚のある大学生は、3年後においても口に関わるQOLが高いことが明らかになりました。
  • さらに、むし歯の治療経験が少ない、歯並びがよい、口内炎ができにくいことが、自分の口の中が健康であると自覚するための要因であることも明らかになりました。

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野の佐保輝医員・森田学教授、同大学保健管理センターの岩﨑良章教授らの共同研究グループは、大学入学時に自分の口が健康であると自覚していることが、3年後の口に関わる生活の質(QOL)の高さを予測する指標となることを世界で初めて明らかにしました。また、「むし歯の治療経験」、「歯並び」、「口内炎のできやすさ」は「自分の口が健康であると自覚していること」と関連していました。この研究成果は7月29日、オランダの学術雑誌「Quality of life research」に掲載されました。
 むし歯や口内炎を予防すること、歯並びをよくすることで口に関わるQOLを高く保ち、健康で充実した大学生生活を送るとともに、その後の将来のQOLを高めることが期待されます。

◆研究者からのひとこと

 大学生は食生活などのライフスタイルの変化に伴い、口の状態が変化しやすい時期です。自分の口の状態を把握するために、まずは歯科健診に足を運んでみましょう♪
佐保医員

■論文情報論 文 名:Structural equation modeling to detect predictors of oral health-related quality of life among Japanese university students: a prospective cohort study.掲 載 紙:Quality of life research : an international journal of quality of life aspects of treatment, care and rehabilitation.著  者:Saho H, Ekuni D, Kataoka K, Taniguchi-Tabata A, Toyama N, Sugiura Y, Islam MM,Iwasaki Y, Morita M.D O I:10.1007/s11136-019-02251-4.

<詳しい研究内容について>
自分の口が健康だと自覚のある大学生は「話す」「食べる」などの口に関わる生活の質が高いことを、3年の追跡調査で明らかに

<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(歯)
教授 森田 学
(電話番号)086-235-6712
(FAX)086-235-6714

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