国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

岡山大学と会津大学が大学間アライアンス協定を締結~法人の枠を越え、互いの強みを生かして人材育成強化や社会変革を実現~

2025年08月08日

 本学は、7月24日に公立大学法人会津大学(本部:福島県会津若松市、理事長兼学長:束原恒夫)と、国立大学法人と公立大学法人という法人形態の違いを越えて、両大学の強みを生かした連携を進めるため、「大学間アライアンス(同盟)協定」を、会津大学で締結しました。
 本協定は、教育・研究・産学官連携等を通じた人材育成や研究力・イノベーション創出の強化を目的とし、ひいてはわが国の科学技術・イノベーションの振興および福島の復興にも寄与することなどを目指します。そのため今回の協定式には、福島県の公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構より、伊藤泰夫理事長補佐らも参加しました。
 本協定においては、会津大学の強みであるとともに、本学の最重点研究分野でもある「宇宙分野」、「コンピュータサイエンス分野」、革新的なビジネスモデルによって社会にイノベーションを生みだす「スタートアップ分野」において重点的に連携を深め、学術の先導や社会変革を目指します。
 協定式には、本学より那須保友学長のほか、佐藤法仁副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URAや野上保之副理事(デジタルトランスフォ-メーション・情報セキュリティ担当)・教授、学術研究院先鋭研究領域(惑星物質研究所)の芳野極所長・教授、大竹真紀子教授(特任)、研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部の志水武史本部長、研究・イノベーション共創管理統括部長で研究・イノベーション共創機構の河本雅紀筆頭副機構長、惑星物質研究所の宅和茂事務長が参加しました。
 協定締結に際し、那須学長は「岡山大学長期ビジョン2050:地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学を実現のため、この連携を通じ、国立大学、公立大学の枠組みを超え、教職員、学生が混ざり合い、共にできることは共に連携していきたい」と述べました。また、会津大学を代表して、束原恒夫理事長・学長は、「それぞれの強みを生かし、両大学の教育研究の発展に寄与したい。岡山大学の学生が福島県を訪れ、交流することで新たな時代を先導する人材育成にもつなげたい」とあいさつし、その後、協定書に署名しました。
 今後、両大学はこの協定をもとに、強み特色ある分野を中心に、教育・研究・社会実装における先導的な取り組みを共に推進します。
 本学は2023年度に文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、岡山圏域だけに限った活動ではなく、岡山で培った研究力等を生かして、他地域や他国等を活性化し、より良い社会変革の実現を目指しています。また、会津大学もJ-PEAKS採択大学である山形大学の参画機関として参加しています。今回の協定は、地域から中核となる研究大学の育成をも担うものです。両大学の力を生かして、わが国の地域を盛り上げていきます。引き続き、岡山大学と会津大学の取り組みにご期待ください。

〇那須保友学長のコメント
 今回の大学間アライアンス協定の締結について、束原恒夫理事長・学長ら会津大学のみなさまに厚く御礼申し上げます。また両大学の間でご調整を賜った福島県の公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構の伊藤泰夫理事長補佐らにも感謝いたします。
 昨年度に佐藤副理事・副学長・上級URAが会津大学でアライアンスの方向性に議論し、両大学のスピード感ある決断と実行力で締結に至りました。「岡山と会津は遠い」という点は、研究分野において日常的に海外大学・研究機関等と連携している点から特に気にならないです。それよりも、例えば、本学の学生の人材育成において、主な出身地が岡山圏域や関西地域となることから、会津若松圏域や東北地域という文化・習慣等が異なる地で学べることは大きなメリットと考えています。またその逆も然りだと思います。
 このアライアンスを大切に育み、社会変革を成す研究大学としての歩みを強めていきます。

<参考>
文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
第1回 岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)シナジーセッションを開催~わが国の研究大学の山脈を築くためのシナジーの種をまく~
JSPS主催「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)キックオフシンポジウム」に那須学長が登壇~わが国の研究大学の山脈(PEAKS)形成のために、「競争」から「共創」への転換で社会変革を!~
那須学長が文部科学省主催シンポジウムに登壇 J-PEAKSでの本学の挑戦を紹介
J-PEAKS MONTHLY DIGEST(岡山大学J-PEAKS月刊ニュースレター)
大竹真紀子教授がNASAの「コラディーニアワード」を日本人初受賞

【本件問い合わせ先】
岡山大学研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課
TEL:086-251-8442
E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています
●岡山大学J-PEAKS(HP)

年度