国立大学法人 岡山大学

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電気通信大学とヘリウムリサイクル事業などについて意見交換を実施

2025年11月18日

 11月11日、本学の研究機器共用体制・整備等強化促進に関するタスクフォースは、電気通信大学(調布市)にある研究設備センターを訪問し、ヘリウムリサイクル事業「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク(通称:中四国・播磨HeReNet)」などの推進のための意見交換会を実施しました。
 本学からは畑中耕治副タスクフォース長・機関連携部門長(主任URA)をはじめ、技術職員や事務職員らが参加。電気通信大学からは研究設備センター低温部門の小林利章学術技師、研究教育マネジメント推進室の鈴木仁美チーフURAが参加しました。さらに、NMR装置(核磁気共鳴装置)などの保守・管理の指導助言者として大阪大学大学院理学研究科の稲角直也技術専門職員が出席しました。
 意見交換会では、電気通信大学のヘリウムガス回収から液体ヘリウム供給までの流れ、機関間連携により電気通信大学から液体ヘリウムの供給を受ける東京農工大学との間の輸送方法、料金設定などの説明があり、本学からは中四国・播磨HeReNetやクライオ電顕・トモグラフィアカデミア・共用ネットワークOA/OS・データ共用、研究拠点形成、岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラムOU-SPRING/OU-BRIDGEに関する取組状況の説明をしました。併せて、電気通信大学にて、回収から輸送までの作業やヘリウム液化機などを見学。東京農工大学小金井キャンパス(小金井市)においても、学術研究支援総合センター野口恵一教授からヘリウムガス回収に関する説明があり、回収機器やNMR装置などの見学を行いました。
 また、使用済み設備などから液体ヘリウムを回収する「HeliGet」事業に関しても情報交換を行い、今後の回収事業における協力体制について議論しました。
 今回の電気通信大学などへの訪問は、ヘリウムリサイクル事業の成功事例や解決すべき課題を共有し、また、今後のヘリウムリサイクル事業の連携につながる貴重な機会となりました。
 地域の中核大学、そして研究大学である本学が「中四国・播磨HeReNet」や「HeliGet」を通じて、学内のみならず近隣の大学、高等専門学校、研究機関、企業などに液体ヘリウムを供給できれば、液体ヘリウムを使った研究・開発の裾野を大いに拡げることにつながり、ひいてはわが国の研究力向上・イノベーション創出強化等につながると期待されます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学と参画機関の挑戦に、どうぞご期待ください。

<参考>
使用済み核磁気共鳴装置(NMR)からヘリウムガスを回収~「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」に向けた大きな一歩~
わが国の研究力の基盤を支える液体ヘリウムの利用促進・安定供給に向けて11大学・高専等と意見交換を実施
「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」始動に向け学内説明会を実施
「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」始動に向けた学外説明会を実施
「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」始動 ヘリウム回収実証実験を開始
“人機一体”の研究基盤を強化推進するために「研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース」が始動
岡山大学 地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)

【本件問い合わせ先】
研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用) 機関連携部門
TEL:086-251-8705
E-mail:herenetoffice◎adm.okayama-u.ac.jp
   ※@を◎に置き換えています。

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