がん・総合部門

- 担当診療科
- 放射線科
ホームページ https://radiology.hsc.okayama-u.ac.jp/
腎がんの凍結療法
超高圧のアルゴンガスで体内にマイナス40℃のアイスボール(氷)をつくり、がんを凍結する治療法です。

針の先端に氷(アイスボール)ができます(左図)。右図は治療中のCTで、腎がんがアイスボール(黒い部分)により囲まれており、治療が成功している様子です。
肺がんのラジオ波治療
2001年に第1症例目を経験し、原発性肺がんや転移性肺がんを含め多数の肺腫瘍に対するラジオ波治療を施行しています。
治療前 治療中 治療後
転移性肺がんの症例ですが、ラジオ波治療を行うと腫瘍は死滅し瘢痕状となっています。
類骨骨腫のラジオ波治療
類骨骨腫は強い痛みを伴う良性の骨腫瘍ですが、ラジオ波治療が非常に有用です。
大腿骨に見られた類骨骨腫は、治療後には完全に死滅しています。治療前には強い痛みがありましたが、治療直後より完全に消失しました。
産後大量出血に対する動脈塞栓術
出産後の大量出血に対しても動脈塞栓術を迅速に実施して止血します。

子宮に拡張した血管と出血があります(左)。塞栓後には子宮への血流は消失しています(右)。
医療ロボットの研究開発


がんの治療や検査が可能な針刺入用の医療ロボットを世界に先駆けて開発しています。遠隔操作可能で、手ブレのない正確な針の刺入を術者の被ばくゼロで行うことを目指しています。
その他に行っている治療
- 様々ながんに対するラジオ波治療および動脈塞栓術
- 血管奇形に対する塞栓術、硬化療法
- 外傷救急患者、術後患者のカテーテル止血術
- 移植後患者の血管、胆管の拡張術
- 画像ガイド下の腫瘍の生検術
- 内臓動脈瘤のコイル塞栓術
- 中心静脈内へのカテーテル、ポート留置術
- 胃静脈瘤の硬化療法
- 門脈圧亢進症に対する門脈肝静脈短絡術
- その他