岡山大学病院 IVRセンター

小児循環器部門

担当診療科
小児科
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当科の特色

小児心臓カテーテル治療件数では国内全施設中トップくラス、日本を代表する施設の一つです。カテーテル治療は外科手術に比べ、患児の体に負担が少ない、手術痕が残らない、入院期間が短い(術後2日前後で退院)という良さがあります。

先天性心疾患のうち頻度の多い4疾患のうちの3疾患(心房中隔欠損、動脈管開存、肺動脈弁狭窄)はカテーテル治療ができます。 新たなデバイスの開発も進行中で、今後カテーテルで治療できる病気がさらに増えていくとされています。

心房中隔欠損(ASD)閉鎖術

右心房と左心房が孔でつながっている先天性疾患で、以前は手術で孔を閉鎖していましたが、近年ではカテーテルで治療ができるようになりました。当施設は心房中隔欠損症に対する日本で初めてカテーテル治療の認定を受けた3施設のうちの1つです。治療成績は国内有数です。

動脈管開存症(PDA)閉鎖術

胎児の時に存在する動脈管が出生後も閉鎖しない先天性疾患で、以前は手術で治療されていましたが、細い動脈管に対してはコイル、太い動脈管に対しては閉鎖栓が開発されカテーテル治療が可能になりました。

肺動脈弁狭窄症に対する弁形成術

心臓と肺との間にある肺動脈弁が狭い先天性疾患で、カテーテル治療だけで完全に治療できます。治療成績は国内有数です。

狭窄病変に対する拡張術

体中の血管が対象で、血管の狭窄に対して手術せずに治療することができます。

以前はバルーン拡張が主に行われてきましたが、最近ではステントで治療することもあります。より大きなサイズのステントの国内導入をめざす「肺動脈狭窄に対するCP ステント多施設共同、医師主導治験」の参加施設です。

異常血管に対する閉鎖術

心不全やチアノーゼの原因となる異常血管は以前は外科手術で治療していましたが、コイルを使用してカテーテルで治療が可能となっています。