HCV抗体価(c100-3)/第一世代, hepatitis C virus antibody/1st-generation assay 
平成16年4月1日より中止


測定法: IRMA法

外注会社:BML

臨床的意義
 C型肝炎ウイルス(HCV)特異抗体の測定系は、ウイルス粒子の発見に先駆けて同定されたその核酸断片を基にして開発された点に大きな特徴がある。すなわち、C100-3抗体は1980年代末に非A非B型肝炎ウイルスに感染したチンパンジー血漿より抽出されたHCV関連核酸断片から、遺伝子組換えにより蛋白(C100-3)を発現させ、これを抗原として初めて確立されたHCVの抗体測定系である。初めて確認されたHCV抗体という意味で第一世代HCV抗体と呼ばれている。C100-3抗体はHCV感染後3〜6ヵ月で70〜80%の陽性率を示すが、感染初期時の抗体出現率が低いため、急性C型肝炎の早期診断には適さない。したがって、HCV感染のスクリーニングを目的とする場合は、より早期に高い陽性率を示す別の測定系(第二世代HCV抗体)を選択すべきである。C100-3抗体測定の臨床的意義は、診断確定後の病態経過の把握にある。C100-3蛋白の由来となったHCVゲノム上の非構造領域(NS3〜4)はウイルスの増殖に関与する酵素をコードしており、C100-3抗体価の推移はALT(GPT)などのトランスアミナーゼ活性等から見た肝炎の活動性をよく反映するとされている。

基準値: index 0.15未満,   Unit 1.0未満,   判定 (-) 

関連項目

HCV核酸定量検査(分岐プローブ法)
HCV核酸同定、定量検査(PCR法)
HCVコア抗体価
HCVコア蛋白質
HCV抗体(第二世代)
HCV抗体(第三世代)
HCVサブタイプ解析
  

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