岡山大学 法学部

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第7回岡山弁護士会・岡山大学法学部共催 ジュニア・ロースクール岡山 学生の感想

第7回ジュニア・ロースクール岡山開催について(学生の感想)

今井 梨奈(法学部4年)

 11月19日、岡山大学にてジュニア・ロースクールが開催されました。私たち法学部の学生は、参加者である中高生が課題についてしっかりと議論出来るように、助言する役割を担いました。
 内容としては、前半は「オークションルールを考えてみよう」というテーマで契約における効率と公正について考え、後半は「勘違い騎士道事件」を題材に模擬裁判を行い、実際に評議を体験しながら、刑事裁判における適正手続とは何かを考えました。
 私は去年に引き続き、2回目の参加になりますが、去年と今年の参加を通じて多くのことを学びました。その中で、特に皆さんにお伝えしたいことが2つあります。
 1つ目は、多くの立場の違う人たちが連携して1つのイベントを作り上げることの素晴らしさです。本番は1日間ですが、私たちはこの日のために何日もかけて準備をしました。途中、意思疎通が上手くいかず、行き詰まる部分もありました。しかしその分、終了後の達成感は何物にも代えがたいものでした。
 2つ目は学んだ知識をその分野について不案内な人に説明し、理解してもらうことの難しさです。当たり前のことなのですが、中高生に対して専門用語は通用しません。自分の言葉にして伝え、理解してもらえて初めて知識は意味を持つのだと思いました。今更ながら自分の勉強不足を痛感するとともに、今後社会に出てからもっと伸ばしていきたいと考えるようになりました。
 最後になりますが、ジュニア・ロースクールはとても達成感を味わえるイベントであり、皆さんの日頃の勉強を振り返るのにも良い機会だと思うので、来年も多くの法学部の皆さんに参加していただきたいと思います。また、このイベントを通して、1人でも多くの中高生が法律に興味を持ち、私たちの後輩になってくれると嬉しいなと思います。

大谷 匠(法学部2年)

 11月19日に行われた『ジュニア・ロースクール』に学生チューターとして参加しました。今回私は、法友会として、教材の作成から協力させていただきました。
 当日は、1限に民法を中心に『経済活動と法、効率と公正』を考え、2限に『勘違い騎士道事件』をもとに刑事裁判の保障について中高生たちと取り組みました。
 内容は、民法の契約の成立過程や詐欺、錯誤から経済分野の効率と公正、刑法の正当防衛、過剰防衛などかなり難解なものでした。しかし、私が受け持った班は中学生の班だったのですが、質問をするとそれに対して的確な答えを返してくれたり、自分の考えを述べるときにはしっかりとした理由づけをして大学生顔負けの意見を述べてくれたりしていました。法律のことなどほとんど学んだこともないにも関わらず、私の拙い説明をしっかり聞いて、自分の頭で考えており、学びたい、理解したいという姿勢が全ての子に見られました。
 『ジュニア・ロースクール』に参加して、難しい問題にもくじけることなく向き合おうとする中高生の真摯でひたむきな姿を見て、これからの大学生活を送っていくなかでの学習へのいい刺激を受け、とても有意義な時間を過ごすことができました。