Department of Neurology, Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama University



岡山大学脳神経内科について

岡山大学脳神経内科第2代阿部康二教授は2021年3月に退職され、2022年11月より石浦浩之先生が第3代教授として赴任されました。石浦教授は前任地の東京大学脳神経内科において、主として遺伝性神経疾患における新たな遺伝子の同定と分子病態機序の解明について数多くの業績を収めておられます。当科は現在に至るまでの約20年間に、神経変性疾患の新規発見や新規治療薬の脳梗塞とALSへの保険適応などの臨床につながる研究を中心に行い、主要な国際誌を含めて800編以上の学術論文の発表を行ってきましたが、石浦教授の指導のもと、さらなる飛躍を目指す所存です。

さて、新しい内科専門医制度に基づいて内科専門研修が変わり、若い医師を中心として、従来とは異なる将来設計が求められているように思います。それと同時に、医局の在り方も問われる時代となってきました。どの病院でどのように研修していつ専門医を取得するのか、大学院へは進学するのかしないのか、そういったことの選択肢が大幅に増えています。このような状況のもと、各人の関心や特性に応じた将来設計を提供することが医局の役割なのだと考えます。言い換えますと、在籍するすべてのメンバーが各人のやりたいことを実現できるべく、それを出来るだけサポートしたいというのが我々の基本方針です。

当教室は従来より、「研究重視」「実力ある臨床医養成」「熱意ある学生教育」という三本柱を指導方針に掲げてきました。研究面においては、遺伝性疾患、脳卒中、認知症、ALS等において世界をリードする研究者と研究環境があり、臨床面においては、common diseaseから希少疾患に至るまで数多くの幅広い疾患を診療する機会と、優れた指導医及び指導体制があります。そして関連病院における経験豊富な指導陣との共同体制で、専門医取得のためのプログラムを提供しています。このような環境のもと、世界へ発信しかつ世界をリードできるような人材育成を目指して教室員の指導を行っていきたいと考えております。

当教室の3大モットーである信実(誠実で偽りがないこと)、徹底(仕事に愛を持って打ち込むこと)、交流(国内外で広く人的交流を進めること)を軸に、お互い医師として成長し社会や人々に貢献できるよう、教室員一同、日々努力していきたいと考えております。どうか皆様のご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

医局長 森原隆太

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 脳神経内科学講座
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 TEL 086-235-7365 FAX 086-235-7368