Department of Neurology, Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama University

学生・研修医のみなさん

岡山大学脳神経内科での後期研修を考えている皆さんへ

脳神経内科は、内科の一専門分野としてプライマリ・ケアを担うとともに、専門性も急速に高まり、脳卒中、頭痛、パーキンソン病、ALS、てんかん、認知症疾患、筋ジストロフィー、細菌性髄膜炎、ギランバレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発神経炎、多発性硬化症、重症筋無力症など各疾患の診療ガイドラインが次々と作成され、より専門的で適切な治療が要求されています。今後の10年で状況はさらに高度化することが予想され、正確な専門知識を持った脳神経内科医の需要は高まる一方です。しかし、日本の神経内科専門医数は現在約5000名と到底充足できておらず、当科へも岡山県だけでなく、兵庫県、広島県、香川県、高知県など、近隣の多くの病院から派遣のニーズがあり、それにお応えできていないのが現状です。そのニーズに応えるべく、高いレベルの神経内科専門医の育成が、日本神経学会認定の教育施設である岡山大学脳神経内科の責務でもあります。

岡山大学脳神経内科では、脳神経内科医を目指す方、2年間の初期臨床研修終了後の進路についてまだ悩んでいる方に対して、神経疾患を幅広く診療する技術を習得するための専門医研修プログラムを用意しています。指導体制は、診療及び研究ともに日本神経学会専門医のスタッフが指導します。専門医研修の中では、脳神経内科医として必要とされる知識・診療技術を学ぶとともに、常に最先端の医学情報を収集しながら、主体的に考えて行動する習慣を身に着けてもらいたいと思っています。

内科専門医研修プログラムについて

岡山大学病院での内科専門医研修プログラムは3コースあり、内科総合研修コース(Gコース)、内科専門研修コース(Sコース)、大学院重点コース(Aコース)に分かれています。Sコースは、後期研修開始時点でsubspecialityが決まっている人向けのコースです。Aコースは、大学院へ進学する人、初期研修と併行するARTプログラム(Advanced Research Training program、先進医学修練プログラム)向けのコースで、内科研修が大学院研究と両立できるよう配慮しています。脳神経内科医を目指す人はSコース、Aコースのどちらかを選択することになります。一方で、後期研修開始時点においてまだsubspecialityが決まっておらず、Gコースを選択して当科での研修も考えている人達についても、もちろん歓迎しています。

なお、他病院の内科専門医研修プログラムを修了した場合も、医師6年目以降に岡山大学脳神経内科に入局し、当科での専門研修にステップアップする、大学院に進学する、などの幅広い選択肢があります。

ロールモデルの紹介

後期研修医A先生

●内科専門医研修コース(Sコース)

初期研修の後、後期研修1年目を岡山大学、2年目を県内外の脳神経内科、3年目を岡山大学で研修します。大学院に進学希望がある場合は、卒後5年目あるいは6年目に入学します。

卒後6年目に内科専攻医、7年目に神経内科専門医、8年目あるいは9年目に博士号を取得します。

後期研修医B先生

●大学院重点コース(Aコース)

初期研修と併行して大学院生として研究を行う、岡大独自のARTプログラムを選択するパターンです。初期研修の後、後期研修の最初の2年間は当科で行いつつ、卒後4年目には博士号を取得します。そして卒後6年目に内科専攻医、7年目に神経内科専門医を取得します。

キャリアサポート

人生において、結婚、妊娠・出産、育児、自身の病気、パートナーやその他の家族の介護など、さまざまなライフイベントや予期せぬ出来事を経験することは多くあります。岡山大学脳神経内科では、医師として働きながら、それぞれの人生設計、ライフイベントに対応した働き方、キャリア形成の支援をしています。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 脳神経内科学講座
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