国立大学法人 岡山大学

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感染症研究国際展開戦略プログラムキックオフ・シンポジウムを開催

2015年08月06日

 本学は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の平成27年度「感染症研究国際展開戦略プログラム」の採択を受けました。7月16日、同事業の取り組み紹介とともに今後の展開について意見交換を行う「岡山大学感染症制圧研究コア『感染症研究国際展開戦略プログラム』キックオフ・シンポジウム」を本学鹿田キャンパスのJunko Fukutake Hallで開催しました。
 森田潔学長が「長年、インド国コルカタ市を拠点に活動してきた岡山大学インド感染症共同研究センターをさらに強化しつつ、本学の持つ基礎研究力と岡山大学病院の持つ臨床力の強みを融合し、感染症制圧に寄与していきたい」とあいさつ。来賓あいさつでは、AMEDの神田忠仁プログラムスーパーバイザーと文部科学省の小林秀幸先端医科学研究企画官が同事業の方針と成果のあり方について紹介しつつ、本学への期待について述べました。
 講演では、本学インド感染症共同研究センターの篠田純男センター長・特任教授が、センターが独立行政法人国際協力機構(JICA)とともにこれまで取り組んできた下痢症制圧プロジェクトについて紹介。本学大学院医歯薬学総合研究科の三好伸一教授は、インド国を拠点とした下痢症感染症の予防・診断・創薬における国際協同研究について話しました。またベトナムを拠点としている長崎大学熱帯医学研究所の森田公一所長が、蚊媒介感染症などの感染症制圧について説明しました。このほか、AMEDの創薬支援戦略部の榑林陽一執行役・部長が、AMEDの進める創薬支援や同事業との協同体制について紹介しました。
 シンポジウムに参加した教職員、医療従事者、企業関係者らは、迅速かつ効果的な感染症制圧のあり方やそれに伴う人材育成などについて熱心に意見交換を行いました。
 本学は平成19年9月に文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」に採択されており、インド西ベンガル州のコルカタ市にあるインド国立コレラ及び腸管感染症研究所(NICED)に岡山大学インド感染症共同研究センターを設置。下痢症の積極的動向調査や安価な経口ワクチンの開発研究、コレラ菌の環境適応に関する研究、下痢原因微生物等の変異、病原性、薬剤耐性に関する研究などを進めています。また、今年は「日印科学技術協力協定締結30周年」であり、本学も国際研究力強化・推進のために連携を深めています。今後、本学の強みあるコア事業として育成しつつ、世界の医療・研究を先導し、人類の発展に全力で貢献していきます。

岡山大学インド感染症共同研究センター:http://wwwcid.ccsv.okayama-u.ac.jp/

【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)教授 三好伸一
TEL:086-251-7966

(15.08.06)


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