国立大学法人 岡山大学

LANGUAGE
ENGLISHCHINESE
MENU

日中の叡智でウイルス感染から家畜を守る 第2回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォームを開催

2015年08月10日

 本学は7月20~22日、中国の黒竜江省ハルビン市にある中国農業科学院ハルビン獣医研究所(Harbin Veterinary Research Institute:HVRI)において、ウイルス感染から家畜を守る研究についてのワークショップ「第2回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム 革新的技術でウイルス感染から家畜を守る-日中叡智共有化ワークショップ-」を開催しました。
 家畜現場では、ウイルスによる被害により経済的・社会的損失が世界的に問題となっています。そのため、家畜をウイルス感染から守る早期診断や感染防止の研究開発が強く求められています。今回、高度な家畜感染制御技術を有するHVRIとともに、参加した日中双方の当該分野の研究者らが叡智を共有化することで、隣国同士の研究連携や技術開発、社会実装の強化促進を図りました。
 日本側からは本学のほか、理化学研究所、農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所が参加。農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」で、コンソーシアム・プログラム・マネージャー(研究管理総括役)を務める本学の佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーター(URA)が事業説明と革新的なウイルス診断・防除法の研究開発と推進のあり方について紹介しました。また、HVRIの研究施設や付属ワクチン製造企業等も視察し、研究者や企業関係者らと最新の当該分野叡智の共有化とより強力な共同研究や社会実装につながる意見交換を熱心に行いました。
 なお、本ワークショップは本学が研究拠点(代表研究者:本学大学院自然科学研究科(工学系)の世良貴史教授)を務める農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」において得られた最新研究の叡智を社会に広めるために実施する「革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム」の取り組みとして実施されました。今後も農林畜産水産分野や社会を革新する研究開発を精力的に押し進め、社会実装を目指します。

農林水産省革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究):
//www.okayama-u.ac.jp/user/ibunyapj/index.html

<参考:革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム>
第1回 網羅的RNAウイルス検出技術DECS法(2015年5月28~29日)

【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)教授 世良貴史
TEL:086-251-8194

(15.08.10)


年度