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国内外のセキュリティ研究の英知を集めて情報化社会を守る 第30回フューチャーセッション~岡山大学セキュリティ研究グループワークショップ~を開催

 本学大学院自然科学研究科(工学系)分散システム構成学研究室の栗林稔准教授らの「岡山大学セキュリティ研究グループ」は7月26日、「第30回フューチャーセッション~岡山大学セキュリティ研究グループワークショップ~」を津島キャンパスで開催しました。
 先導的な研究成果を挙げている本研究グループは、これまで3回のグループワークショップを開催しており、今回のセッションはさらなる研究力強化促進を図ることなどを目的とし、国内外のデータハイディング技術とデジタルフォレンジクスに秀でた研究者を特別講演の講師として招聘。サイバーセキュリティ研究の最前線で活躍している本学の研究者の中から、次世代を担う新進気鋭の大学院生らによる成果も発表しました。
 発表者とテーマは下記の通りです。
■メイフル・ラヴァル(Mehul S. Raval)准教授【インド・アーメダバード大学】『安全なバイオメトリックスのためのデータハイディング技術』
■ヴィブハヴ・ジョシ(Vaibhav B. Joshi)大学院博士後期課程院生【インド・アーメダバード大学】『指紋画像への可換暗号と可逆電子透かしの適用とその課題』
白勢政明准教授【公立はこだて未来大学】『楕円曲線と素因数分解』
■小寺雄太【本学工学部4年生】、眞田晃宏【同学部4年生】『ペアリングに基づく暗号のための拡大体上での算術演算』
■堀之内信輔【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『サイドチャネル信号の変動を考慮した AES回路に対する故障利用攻撃可能性の検討』
■工藤直樹【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『Cordovaを利用したハイブリッドアプリケーションにおけるプラグインのアクセス制御方式』
 それぞれが、「情報セキュリティ」をキーワードに、インターネットやSNSが普及した情報化社会において、個人・企業情報を守る技術やサイバー犯罪撲滅への糸口となる研究開発について分かりやすく紹介。主催者の一人である本学大学院自然科学研究科(工学系)の栗林稔准教授は、「多様化するセキュリティ技術要求に対応するためには、複数の技術分野からの参加と研究開発の融合が今後は重要となる」と述べ、参加した学生や教職員、URAらと情報化社会や将来のIoT(Internet of Things)1)や人工知能(Artificial Intelligence:AI)、バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)などが普及した社会におけるサイバーセキュリティのあり方について熱心に対話を行いました。
 本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
 国の「第5期科学技術基本計画」を柱とした科学技術・イノベーション政策では、サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)が⾼度に融合した「超スマート社会」を未来の姿として共有し、その実現に向けた⼀連の取り組み「Society 5.0」を強力に推進。サイバーセキュリティはその重要なポイントとなっています。今回のセッションで得られた最先端の知見やアイデアを最大限に利活用し、次世代の研究人材育成とより良い社会の実現に向けて、今後も研究力強化促進や国との政策連携などを精力的に行っていきます。
 なお、本セッションは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」(受入責任者:栗林准教授)の支援および同機構の後援を受けて実施されました。

1) IoT(Internet of Things)
インターネットに多様かつ多数の物が接続され、及びそれらの物から送信され、又はそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会のこと。

※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。

※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
第28回(テーマ「医療と工学の融合」)はこちら
第29回(テーマ「テラヘルツケミストリー」)はこちら

【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)准教授 栗林稔
TEL:086-251-8249

(16.08.18)