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Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.33 発行

 本学は1月26日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」Vol.33を発行しました。
 2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年4回発行。国際科学雑誌「Science」を扱うAAAS(米国科学振興協会)のメーリングリストを利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上を推進しています。
 OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行。
 本号では、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)消化器外科学分野の藤原俊義教授と岡山大学病院新医療研究開発センターの田澤大准教授らの、広がったがん細胞へ選択的に治療薬を届ける新技術を開発を紹介しています。
 藤原教授と田澤准教授、株式会社林原の中村修治研究員らの研究グループは、2006年に林原が開発した新規の制御性T細胞「HOZOT(ホゾティ)」を用いて、腫瘍融解ウイルス製剤をがん細胞へ選択的に運搬する技術の開発に成功しました。HOZOT細胞は、ヒト臍帯血から樹立された新規の制御性T細胞で、がん細胞へ選択的に侵入する機能を有しています。今後、腫瘍融解ウイルスを搭載したHOZOT細胞を用いたウイルス療法の臨床開発を進めていくことで、将来的にヒトへの投与が可能となれば、進行したがん患者の生存率を改善できる可能性が期待されます。
 本学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術として、より早く届けられるように研究開発を推進していきます。
 なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。

Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.33:Attacking Tumors from the Inside


<Back Issues:Vol.26~Vol.32>
Vol.26:Protein for preventing heart failure (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)片野坂友紀助教)
Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)西堀正洋教授)
Vol.28:Viral-based therapy for bone cancer (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)藤原俊義教授)
Vol.29:Photoreactive compound allows protein synthesis control with light (大学院自然科学研究科(工学系)大槻高史教授)
Vol.30:Cancer stem cells’ role in tumor growth revealed  (大学院自然科学研究科(工学系)妹尾昌治教授)
Vol.31:Prevention of RNA virus replication (大学院自然科学研究科(工学系)世良貴史教授)
Vol.32:Enzyme target for slowing bladder cancer invasion (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)竹田哲也助教)


<参考>
Okayama University e-Bulletin://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/

【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp

(17.02.02)


本号で紹介した研究成果を担当した藤原俊義教授と田澤大准教授(右)